元漫画少女の雑記帳 -33ページ目

ヴィリ/山岸凉子



山岸凉子さんの最新刊。

新たなる代表作「舞姫テレプシコーラ 」の第一部の終了後に

短期連載として発表された作品が一冊にまとめられました。


内容はテレプシコーラと同じバレエを題材とした物なのですが

ヒューマン要素が強いテレプシコーラと違い、こちらはオカルトや

人間の心の闇をも取り入れた、これぞ山岸作品!という感じで

個人的にはとても気に入った作品です。

単行本一冊分というのがちょっと物足りなく感じた位。

だけどこれは本当かどうかは未確定だけど、「ヴィリ」連載中に

「テレプシコーラ」第二部の再開を待ちわびるファンの一部が

「ヴィリ」に関して掲載誌に苦情を出したのが、短期で連載終了

した要因になったんだとか。

山岸ファンとしてはデマであって欲しいものです。

どちらかというと「テレプシコーラ」よりも山岸作品らしい作品だから。

作中のメッセージも読んでいて「ああ、山岸作品だなあ」と

感じられる箇所が何箇所もあります。


特に主人公が己を振り返って、自分が傷つきたくないから

逃げていた部分があった。

これは彼を好きな自分を自分が好きなだけだった・・・と

気付くあたり。

現実から逃げた為に狂気の世界でやっと安息の日を得られた

「天人唐草」の響子さんと対照的だと思ったし、他にも

こういう「逃げ」や「自己愛」については色んな作品で触れられて

いますので、チェックしてみるのも良いと思います。



主人公は42才のシングルマザーでバレリーナ。

子供は16才の女の子1人。


女の子は摂食障害がある。

ここで「テレプシコーラ」でダイエットに苦しんで自殺まで考えた

ひとみという子を思い出されます。

それで安直にもバレエとダイエットの話なのかな?と思わされる

けど・・・いや、これ以上は書きまい。

そしてそのテレプシ・・と微妙にリンクしてある所も探してみると

面白いです。とりあえず私が見つけたのは「スポーツ外科の

F先生」。あくまでFなので同一人物じゃないかもしれないけど

テレプシコーラで千花(姉の方)の二回目の手術をした

医者の名前も「有名でバレエに詳しいF先生」となってるので

もしかしたら・・・?


あとはこの「ヴィリ」についてもテレプシコーラで少しだけ触れられて

いたりします。


そういうのがもっとあったりするかも?



ちょっとラストは駆け足気味に感じ、この作品が好きな読者に

とっては物足りなさを感じさせられますが、面白かったです。




「ヴィリ」山岸凉子 メディアファクトリー発行


おまけ:最近復刊された山岸氏のイラスト集


 「妖精王の帰還」 2940円

個人的には「日出処の天子」のイラスト集を見てみたい・・。


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見事なくらい「予約」ばかり。そして相変わらずのだめが1位。すごい。





ピンクなきみにブルーのぼく/惣領冬実



あの「チェーザレ 」 の惣領冬実さんのかなり初期の作品です。


「チェーザレ」「ES」等のシリアスな作品を読み慣れた後にこれを

今更ながら読むと改めてスゴイと思わされるのです。


何がすごいかって!

画力は勿論のことです。

この「ピンクな~」も初期といえど絵の上手さは目を見張るものが

あるのですが、読者を楽しませよう!楽しませよう!と頑張って

いるのが良く分かるストーリー展開、ちょっとした「笑いどころ」を

さりげなく入れられるセンスとか。

やっぱり天才ってこういう人の事を言うのかな・・・なんて

惣領作品を読んでみて思ってしまうのでありました。


さて、この「ピンクな~」は完全にギャグ作品です。

だから突拍子もない展開や人物だってわらわらと出てくる上、

少女漫画のお約束展開もきっちり混ぜ込んでいます。

突拍子のない話の中でポツンと「いい話」も織り込まれていたり

するので、そういう時やられた!と思ってしまったりするのです。


主人公は女子高に通う高校生なのですが、話が進むにつれて

だんだんと縮小され、最後の方になるともう小学生にしか

見えなくなるところはご愛嬌。

また最初の方は学園ラブコメという雰囲気ですが、後半になると

もうなんでもアリの世界。

ついでに後半はちょっと対象年齢が低めになってるかな。


過去にこういう笑わせようと努力してたんだなと分かる作品等が

色々積み重なって現在のスタイルが出来たんでしょうね。

「チェーザレ」のシリアスなのに「プッ」と思わず吹き出してしまう

あのさりげなーい笑いのセンスの起源を見たような気がしました。



「ピンクなきみにブルーなぼく」文庫版 全4巻




ついでに注目作品「チェーザレ」4巻の発売まであと約3週間ドキドキ


【予約】 チェーザレ 破壊の創造者(4)


非常に繊細で美しい絵柄、歴史をさりげなく分かりやすく

説明してある親切さ、特にチェーザレ・ミゲル(ミケロット)・

アンジェロ・閣下♪へのキャラ萌え、展開の面白さ等

短所あるのか・・・?という神作品!

短所は~そうだなあ、コミックスとしては値段が若干高めな位?

その代わり装丁とか綺麗なデザインなんだけどね。


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のだめスゴイですね。強い~!

一条ゆかりさんの「プライド」もランクイン。

そういえば「コーラス」の最新号にて、プライドと

有閑の面々のコラボ作品が掲載されているそうで。

特に昔(14巻あたりまで)の有閑が好きな人は読むと

ストレス溜まるそうです。なので私は読んどらんです(汗







天才柳沢教授の生活/山下和美


まだ文庫版の4巻までしか読んでないので、5巻以降の展開等は

全然分からないんですが、ドラマ化もされたこの作品、・・・


面白いですね!


一話完結式で読みやすいし、楽しめました。


作者は長年マーガレットやヤングユー(廃刊・・・涙)で活躍

していた山下和美さん。


長年少女漫画界で活躍していて、ここ近年青年誌へと

活動の場を移したという事で惣領冬実さんとも被る部分も

あるのですが、青年誌に移って絵柄や作風を斬新させた

惣領氏とは違い、山下氏はそう絵柄も作風も大きな変化も

なく、少女漫画時代のファンもあっさりと馴染めそう。



さて、主人公は柳沢教授。

奥さん1人(当たり前か)、娘さん3人(長女次女は既に

結婚して別に暮らしていて同居しているのは大学生の

三女のみ)そして三毛猫のタマ。


その家族に長女・次女たちの旦那さんたちや三女の

80年代後半のBUCK-TICKを思わされる彼氏や

その他の人たちが絡んできて面白い。


でも個性は彼らには教授に勝てません。

地味な教授のはずだけど、その個性はとても強烈!

奥さん偉いなあと何度読んでいて思ったことか。。

しかしこの教授ほど強烈ではないけど、うちの父に似た

部分も割とあったりするので、ああいうのもアリだなと。

ちなみにモデルは山下氏のお父さん。(最近亡くなりました)


んー・・そうですね。教授って事で「動物のお医者さん」を

挙げてみます。

漆原教授の変人さと、菅原教授の平静さを足して2で

割ったような人・・って所でしょうか。



そして山下氏も流石にじいさんばかり描くよりは・・と思ったのか

美を添える意味でも?割と教授の若かりし頃の話が入って

います。教授ってば若い頃は公家系美男だったのですよ。

ちょっと雰囲気が掴めなくて怖い部分もありますが♪


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ハンターハンターって連載とまったやつだったっけ?
こういうの見ると某仮面は・・・と考えて悲しくなる。





闇のパーフル・アイ/篠原千絵


過去、何度か記事にした作品なのですが、やっぱり好きです。

篠原作品は「天は~」以外は殆ど全部読んだとは思うのですが

何度も読み返してしまうのは「闇のパープル・アイ」のみ。


やっぱり面白いです。

正直他作品は一度読めばもういいや・・・となってしまうけど

これは随分昔に描かれたものだし、そこそこ粗もあるのに

なんでこうも惹かれるんだろう?


一番好きなキャラクターについては昔書いたように小田切貢。

当時は「アッシー君」「ミツグ君」等という言葉が生まれる遥か前の

事なのですが、もしその時代にこの作品を描いていたら、あの

黒ヒョウさんの名前を貢君にしたのかな~なんてつまらんこと考えて

しまったりなんて。(絶対しないだろうな。)


母娘二代に渡る話で、その母と娘の話なら母の倫子編が好き。

娘編は篠原作品にありがちっぽい、話のスケールがとことん大きく

なっちゃったという象徴的存在でもあるので、やっぱり倫子編の

怖さには勝てないなと思うのでありました。


で、その娘・麻衣編で慎也が33才、倫子が31才となっているの

ですが、確か倫子編でマッド・サイエンティスト曽根原に関わる

事になって一年ちょっとという説明があったんだけど、確か初登場

時でも慎也18才、倫子16才となってるから、麻衣が15才なら

慎也34才倫子32才・・だよねと今更ながら気付いたりして。

まあ、31も32も変わらないけどねっ。


更に今読んでふと思ったのが、実は曽根原って慎也の事が

好きだったんじゃないかい?とか。

倫子編の最後で普段は遠慮なく殺人を行う曽根原が

慎也を撃てなかったり、ずうずうしくも麻衣編では「慎也」なんて

呼び捨てしてたりするし。素直になれよ、薫子さん・・みたいな。

小田切好きとしては慎也はストーカー化した薫子さんに押し付けて、

倫子と貢が分かり合えて本当のパートナーになるシーンを見たかった。

って、そういう展開も慎也ファンからしてみると「いやだー」だろうな。


それにしても倫子をかばって爆死する小田切のシーンと

慎也と麻衣をかばって戦う倫子のシーンは何度読んでもいいな。



そして麻衣・・・ラストシーンのイヤリング何度読んでも似合わない。。

そしてあのラストの後、二人はどこに行ってどうなったんだろう?

子供作ってたら更なるスケールの大きすぎる子供になったり

するんだろうか?見たいような見たくないような・・・。

外人版曽根原が出てきて・・・なんて展開も面白そうだけど♪


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嗚呼・・有閑倶楽部・・ドラマ版


今月このような豪華版コミックスも発売された「有閑倶楽部」。

なんだかんだ言って一条ゆかり氏の収入源ナンバーワンの

大人気作品だと思うのですが、86年にドラマ化された後

またまた今月から連続ドラマ化されました。

スタートしたのは16日。

只今第二回が放映されておりますが、じーっと見続けるには

私はあまりにも非力ですので、こうしてチラ見しながらブログ更新へと

現実逃避しておる最中でゴザイマス・・・・。


テレビ ドラマ版の公式サイト



まだ未見の方は23時前まであってるので、おそるおそるテレビを

付けて日本テレビ系列にチャンネルを合わせるか、上記のサイトを

ごらん下さい・・・。


サイトにて人物紹介などもありますが、特に美童見て手がグーに

なっちまいましたわよっ。


あれはお笑い番組の中のコントのコーナーなんでしょうか?

ちと古いけどホワイティ と変わらないように見えました。


倶楽部男性陣の中で小学生の頃から一番好きだった魅録なんて

あまりもの軽薄っぷりに絶対ドラマは見ない!と思いましたが

ネタ探しに見てみたけど真面目に正視出来ませんでした。

86年版のドラマも当時見ましたが、最後まで見られなかったという

辛いw思い出があるのですが、こっちもネタ用としても最後まで

見る事は無理そう。


女性陣のキャスティングは・・・野梨子が安っぽいとか・・・

出る所は出て引っ込む所は引っ込んでいる可憐のハズなのに

妙に女優さんがスタイル悪くて、せめて胸に詰め物入れろやと

思ったこととか、悠理ちゃん父娘の下品さが足りないとかは・・・

男性陣の俳優見ていると、とても小さい事だと思わされました。


頭が良くは見えない・武道の達人には見えない小柄な清四郎。

ただのホスト崩れの硬派さがない魅録。

ただのコント・・ホワイティにしか見えない美童・・んっんっー♪。

ハーフになんて見えません。コントです・・・。



さて、どの話がドラマ化として嫌がら・・・作られてしまうのかは

不明だけど。とりあえず先週は社交ダンスの話、今週は

悠理が誘拐されたアノ話です。

予想では「ここは・・・暗くて・・・」のルビーの帯止めのばーちゃん&

「美童さん、好きですだーー!」の瑠璃子の話はあったりするかも。

(ばーちゃんも瑠璃子も同じ話です。)

自殺した受験生の話とかも低予算で作れそうだしドラマに

なってしまうのかな。(「なってしまう」って・・・w)


絶対ドラマ化しないだろうなと思っちゃったのは、修学旅行とか

クイズ大会という諸国を回る話、白鳥のおまるの香港の話も

厳しいかな・・・厳しいよね。下痢の話だし。瀬戸内海のワラワラ

出てくるヘビの話もどうかなあ。

チチと魅録の南国の島の話も厳しいかな。



そゆわけでこのドラマ・・・自分的には原作ファンへの嫌がらせに

しか思えないのが悲しいな。

マンガのドラマ化で「いいな♪」と思ったのはガラカメ位だよ・・。


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