死神の惑星/明智抄
写真は特に意味のない、熊本は阿蘇の牛の尻
![牡牛座](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/213.gif)
たまに無性に明智抄さんの作品を読み返したくなります。
割合最近文庫になった作品もあるので、前よりは手に入れ
やすくなったのがいいですね
![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/328.gif)
明智作品は大体揃えましたが、「毎日のセレモニー」だけは
まだ手に入りません。これが出た頃に普通に書店で買ったの
ですが、何度か引っ越しした末になくなってしまいました。私のバカ。
「死神の惑星」はというと文庫化されているらしく、割と手に
入れ易い部類です。でも本作の全編になる「砂漠に吹く風」
(全2巻)と、関連作の「サンプルキティ」も読むと深さが
増します。
…が、「サンプルキティ」の方は余り関連性はないので、本
作を読んで、明智作品にハマってからでも良いとは個人的に
思います。
これのジャンルはSF。少しホラーというかグロ描写がありま
すが、かなりグロ苦手な自分でもこれは大丈夫だったです
![ガーン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/141.gif)
(そっち方面の変態が出るんですよね…。明智作品はグロ多し
![ショック!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/336.gif)
砂漠に~に出てくる天才少年のクローンが、危険な星に辿り
着いて早速災難にあう所から始まります。
この星は戦争により汚染されており、人々はマッドマックス
(オーストラリアの映画作品)のように殺伐としています。
しかし、そんな死の星を浄化したい人々、それに手を貸す訳
ありの老人の正体と悲しい過去のエピソード、汚染させた
張本人である女性政治家の過去とびっくりする現在…と、
たった全3巻に(コミックス版も文庫版
も)濃密に詰め合わせて、各エピソードをぐねぐねと絡ませ
ていて、完成度が高い作品となっています。
また、政治家と汚染、行き過ぎた科学、など、今の日本を先
読みしたようなテーマが怖くもあり、明智抄すげえな!でもあり…。
ご興味のある方は是非どうぞー。
「死神の惑星」明智抄
ホーム社発行 EYESコミックス 全3巻
1巻 1998年11月30日発行
文庫版は朝日ソノラマより全3巻