大奥/よしながふみ | 元漫画少女の雑記帳

大奥/よしながふみ



面白い・面白いとは聞いてはいました。

しかしひにくれ者の私はドラマなどでも人気のあった

この「おーおく」という世界にいまいち興味を持てずにいました。



しかし「西洋骨董洋菓子店」でよしなが作品にハマり、ぼちぼち

読むようになり、1巻だけ中古で手に入れ・・・読んで以来

出たら本屋さんの新刊コーナーからレジへ持っていくように

なった作品であります。


先日もたまたま息子が「きょーりゅーきんぐのほんが欲しい」と

うるさいので行った本屋さんの新刊コーナーにて3巻を発見

したので、ニコニコ顔でレジへと持って行きました♪



これはミーハー心云々ナシで面白いです。

内容は沢山の方々がレビューとして書かれていたのでご存知の

方も随分多いと思います。

早い話、男1人に女がうじゃうじゃいたという実在のおーおくを

よしなが風にアレンジすると・・・こうなった。

女より男を描くのが好きなよしながふみ。だから当然か?

そう。男と女が逆になっておるのです。

つまり女(将軍)1人にわらわらと男が。


その理由付けに作者は大流行した病気をデッチあげました。

その病気は若い男しか感染せず、しかも恐ろしいことに

ほぼ確実に死に到ります。

よって江戸時代(三代目しょーぐんの頃)なんて男の人口が

激減した為、女が農作業等を担うという大変な時代になります。


それは身分は全然関係なく、将軍家光も感染して死亡。

困ったのは周りの人たち。なにしろ跡継ぎがいない。

いるのは家光がレイプして作った(このやろう)女の子1人のみ。

ここで異様なシステムが春日の局というばーさんにより

作り上げられるのです・・・と。


「大奥」について全然興味がなかった私でも色々検索してみると

実際に男女を上手く逆転させており、なかなか楽しめました。

元々大奥の世界に興味があった方がどうこの作品を楽しむのか

とても興味のあるところです。



また、すねげとすねげが絡み合う(をえ)世界を描く世界にいた

よしながふみさんではありますが、この作品ではそういうことは

ないので、BLは苦手だという方も是非ともっっ。

逆に男女の切ない恋愛が涙を誘います。


本当、この作者は上手いよ!

感情表現、セリフ回しのセンスその他。


だいたい1年に一冊出ている本ですが、早くも4巻が出るのが

楽しみです。(多分2008年12月頃だろうけどさ)


ノーマルな大奥


特に意味はない。でもこういうの好きだ。



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