ドン・ペドロは実はちょっと嫌い
「アルカサル-王城-」という作品そのものは好きなんだけど
ドンちゃんのキャラクターがそう好きじゃないって事なんだろうな。
実際あの時代の王様ってこんな感じで、歴史の本とか家系図などを
見ても、これは王様に限らず、ヨーロッパに限らず日本でも
そうみたいなんだけど、女の人は大変な思いをしてきたんだなあと
思ったりした。
この作品は凄く分かりやすく描かれているし、作者がアレンジして
いるけど、それでも「やなやつぅぅ」と思ってしまったりする・・。
特にブランシュ姫という・・親に決められたとはいえフランスから
お迎えしたお姫様を正妻にしたものの、彼女が何をしたという
わけではない。ただ自分が嫌いなお母さんに雰囲気が似てると
いうだけで速攻で幽閉してしまって、自分はというと愛妾マリアと
子供を4人も作るのが読んでて悲しくなってしまった。
もちろん当時の王家だから、身分とか政治的な事で好きな人とは
結婚するのも難しい時代。そして嫌いだからと追い返したり
離婚するわけにはいかないという不自由な時代だから仕方ないん
だけど、それでも悲しすぎるよ。こんな時代に生まれなくて良かった。
(といっても生まれててもおそらく平民だろうけど)
ただどうしてもブランシュ姫の気持ちに感情移入しちゃって、幽閉する
シーンなどは読んでてとても辛かったです。
私は青池作品は最初に読んだのが「エロイカ」だったから、その
青池作品でこんなに悲しい気持ちになるって驚いたし改めて
すごいなと思ったんだけどさっ・・。
で、マリアも何かと苦労をしてる。
命を狙われたり、従妹と子供作られてしまったり。
今は連載がストップしているけど、また更なる大変な苦労が待ち受けて
いるんですよね。あう。中世ってつくづくドロドロしてますね。
豪華でロマンティックなイメージがあるけど現実は・・。
で、あまり好きじゃないキャラクターなはずなのに、いつのまにか
夢中で12巻まで読んでしまう自分もいる。
彼の最期も調べてみて愕然としたけど、知ってしまうと青池版
ドン・ペドロの残り短い余生はどういう風になるのかもとても気に
なってしまうのです。
幸い「日出処~」のように子供たちがみんな死ぬという事はない
ので、残された子供たちのこの先の人生まで描いて欲しいな
という気持ちです。
・・なんだけど、密度の濃い青池作品。同時進行なんて多分無理。
「アルカサル」が再開したらまた少佐や伯爵、ジェイムズ君、
ロレンスたちに暫く会えなくなってしまうよね。そこが辛い。
ちなみにそんな私が好きな「アルカサル」のキャラクターは
どこかで見た柄(この遊びごころが嬉しい)の帽子を被る
エル・ラビとブランシュ姫、そして髪を切って着替えたら
Qの親戚ぽくなるロペス、部下E君の善良な顔に少佐のような
髪型のファドリケ。(ドンちゃんが殺してしまうのが・・泣)
あとはもういい加減にしつこいぞ~~!と言いたくなるような
性格を持つエンリケもちょっと好きだったりする。わはは。
好きな表紙の一枚だけど、これを見ると
脳裏で「暴れん坊将軍」のテーマがいつも流れ出すのです。
