闇の果てから/津雲むつみ | 元漫画少女の雑記帳

闇の果てから/津雲むつみ

闇の果てから   もうこういう事件なくなって欲しい


広島でまた小さな女の子が無残な殺され方をして

見つかったという報道を見た。
たまたま今ガスレンジの箱が部屋にあるけど、こんな

箱の中に入れられて亡くなっていた小さな子・・

もう考えただけで怒りで体が震えてしまう。
しかも今は女の子だけがねらわれるというわけではないらしい。
理解したくないんだけど、小さな男の子を性の対象として見る

男だったり女だったりがいると聞いてゾッとした。



「変なおじさん」というのは今に始まったわけじゃない。

昔からいた。

現に私も小学校低学年の時、友達の家に遊びに行く途中

近道の公園を通ると公衆トイレの裏から中年親父が現れ

追いかけられた事がある。

たまたまその時は誰も公園におらず、その親父は一定の

距離を保ってずっとついてくる。こちらが走ると走り、歩くと

歩いてついてくる。もう恐くて声も出なかった。
結局その場所から一番近い別の友達の家に逃げ込み

その友達はいなかったけど、そこのおばさんに事情を話し

おじさんが会社から帰ってくるまでそこにいさせて貰い、

そこのおじさんに車で家まで送ってもらったから良かったけど、

その辺に知っている家がなかったらどうしてたんだろうと思うと

今もゾッとする。

この「闇の果てから 」にはそういう変質者によって人生を

狂わされた女性と、幼女連続誘拐及び殺人事件をテーマに

している文庫版だと全3巻の話。

これは埼玉の宮崎勤の事件を題材に描かれたものらしいけど

現実には似たような事件が次々に起こってやりきれない。

たまたま私のように運良く事件にはならなかったけど、怖い思いを

した子供たちはまだまだいるんじゃないだろうかと推測してしまう。


この漫画の話をすると、主人公の貴子は愛犬と散歩中に草むらで

小さな女の子の遺体を発見してしまう。

倒れる貴子。
それも当然だった。彼女も僅か5才の時に成人男性により

乱暴され、このまま田舎にいさせるのは本人が可哀相だと

東京の父親の弟夫婦に預けられていた過去があったから。
そしてその時この事件を担当した高橋刑事と恋愛をし、

過去と向き合う力と成人男性に対するトラウマを克服するという

エピソードと同時に、小さな女の子に対して性的関心を持つ

男の異常な行動や引き起こす事件、拉致された子供たちの

悲惨な姿も描かれている。
結果的には事件は無事に解決出来たものの、非常に後味の

悪さも残ります。それを補うのが貴子と高橋の姿ではあるの

ですが、犯人・松永の異常性も実在の人物がモデルである

からか、ある意味リアルでそして彼の言動に嫌悪感が

読後も残る作品です。


もうこういう事件を防ぐには親が子供を学校に送迎したり

しないといけないのだろうか・・?
専業主婦なら出来ない事もないけど、病気の母親とか

仕事をしている主婦、一人で子育てしている母親は

どうすればいいの?


そしてなにより犯人が一日でも早く捕まって欲しい。
その為に今警察の方は必死で捜査していると思う。
頑張って欲しい。

そして共に二度とこのような事件が起きないように

何か対策を国~家庭規模で対策をしなければいけないと

思う。

新編闇の果てから(1)
新編闇の果てから(2)
新編闇の果てから(3)


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