YASHA/吉田秋生
ドラマ化もされたっけ。
名作「BANANA FISH」の次に発表された長期連載作。
そもそも吉田秋生さんの作品は嬉しい遊び?心がある。
それは何かと言うと過去に別の作品に出てきたキャラクターが
また登場すること。
たとえば「BANANA FISH」には「カリフォルニア物語」の
ジェンキンズ刑事とチャーリー刑事が登場していたり。
この「YASHA」にはBANANA~で大活躍したシンが出てくる。
どんな話かというと正直ややこしい部分もあったりする。
遺伝学に詳しい人が読むとどんな感想になるのだろうかと
正直思った作品だったりする。
ウイルス関係の研究をしていて偶然に出来た産物。
それはヒトの遺伝子「性能」を高めるもので、実験体として
6つの受精卵が使用された。
その中の4つは失敗してしまったけど、残りの2つは成功する。
彼らは並外れた身体能力と知能があり、この「双子」を中心に
とてもキナ臭く人間の汚い部分が表面化した内容で話は
進んでいきます。ちなみに全12巻。
主人公は有末 静(せい)。
生まれた直後に代理母がアメリカの研究機関から連れて
逃げ、その"母親"と沖縄の小島で生活してきた一見普通の少年。
そして「双子の弟」雨宮 凛(りん)。
双子といっても一緒に生まれたわけではなく、別の代理母の
腹から9カ月後に生まれてきている。
そんなわけでずっと静とは離れて暮らしてきた。
ちなみに静や母親は凛の存在を知らない。
母親はアメリカの研究機関(表向きは製薬会社)から逃げて
きたのだが、彼らに発見され静の目の前で射殺され
静はそのまま拘束されアメリカへ連行されてしまう。
ううう
なんてキナ臭い話なんだろう。
その後静は英才教育を受けてウイルス学の天才科学者と
なり、ひょんなことで逃げるように日本に帰って来て
そこで旧友と再会し、更に弟の存在を知り、また更に追ってきた
製薬会社や彼らの護衛になった軍から追われるわ
弟の育ての父親も日本の製薬会社でかなり悪どい事やってて
彼らからも追われ、またまた更に彼らが協力を要請した
自衛隊まで出てくるわ、弟が殺人ウイルスをばら撒いて
東京は壊滅するわ・・・と物凄い展開に発展していく。
昔の吉田秋生さんの作品はSF色、アクション色は少なかった
んだけど、きっと前作のBANANAで一気に火がついて
しまったんでしょうな。ちなみに現在連載中の「YASHA」の
続編でもある「イブの眠り」もなかなかキナ臭いし。
そうなんです。
YASHAは先程全12巻と書きましたが、終結はしておりません。
イブ~の方は静の娘が主人公となっているので、YASHAの方は
「父親編」とでもいいましょうか。
そしてこの作品の見所は・・・私の見方ではありますが
「家族」なんじゃないかと思いました。
母親(正しくは実験に協力した代理母だけど)の存在は大きな
キーワードになっているし、9カ月違う双子の弟の存在と兄弟愛、
家族愛には注目です。友情も度々描かれてはいますが、やっぱり
正反対の育てられ方をした兄弟の悲しい関係がとても印象に
残りました。
私は個人的には悪役として描かれているものの、弟の凛が
実はお気に入りだったりします。
"祖父"に性的にも身体的にも虐待を受け、父親は何もフォロー
しない(出来なかった模様。ヘタレめ)。
母親(彼らの場合は代理母)は娼婦で、彼を産んで亡くなっている。
そんな彼は家族からの愛情を全く受けられない子供。
だけど特殊な能力がある為に、兄の目を通して母親に優しく
されたり、友達と楽しく遊んでいるのを見せ付けられる。
だけど兄も母親も自分の存在を知らないから助けになんて
来て貰えない。そしてそういう兄の日常を見ながら
変態ジジイに虐待を受けるなんて想像を絶します。
そんな兄弟が戦わざるを得ない状況を作った雨宮ヘタレ親父や
アメリカの研究者たちにヘドが出そうな気持ちになりながら
読み通しておりました。
そしてそういう世界からほんの少しだけ救い出してくれるのが
静の親友の茂市(もいち)やその兄の十市(といち)だったり、
後半から登場するBANANAのシンだったり、静の護衛の
ジャックだったり。
彼等が出て来なければひたすら憂鬱で悲惨な話だった
だろうなと思います。
ラストは一般的にはハッピーエンドではあるでしょうが
凛の方が好きな私としては悲しい結末でありました。
DVD
YASHA 夜叉4 ◆20%OFF! YASHA 夜叉5 ◆20%OFF!
YASHA 夜叉6 (最終巻) ◆20%OFF!
COMICS
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Last Update:June 18,2005
1位・・・遂に出ました!「ぼくの地球を守って」の続編。
売れておるのですねえ。感想聞きたいような聞きたくないような・・。
輪、16で親父になってその子供が主人公なんだってね。。