永遠の野原/逢坂みえこ | 元漫画少女の雑記帳

永遠の野原/逢坂みえこ

 ねんね   この表紙がとても好きです。


逢坂みえこさんの代表作と言ってもおかしくない作品

それがこの「永遠の野原」です。

古屋一姫・二太郎姉弟と愛犬「みかん」を中心に

繰り広げられる色々な恋愛がらみ中心のエピソードは

わくわくしたり、切なくなったり・・

逢坂みえこさんの「キャラクターの感情の伝え方」が好きです。


ここには色々な形の恋愛が出てきます。


好きな女の子が片思いしている相手は自分の親友だった。
                         (高校二年 男性)

好きになった女の子とデート出来るようになったけど

どこか一歩離れているのが伝わってきて落ち込む。
しかもその子までもが自分の親友に片思いするように。
                         (大学一年 男性)

好きな彼に何度もアタックするものの玉砕。

だけど諦めきれない。
しかもそんなとき自分の事を好きだと言ってくれる

男の子が出現。自分の気持ちを諦めた方がいいのか。
                         (高校三年 女性)

結婚が決まった彼がいる。とてもいい彼なのに何故か

これでいいんだろうかと悩んだり不安になったりする。
                          (小説家 女性)

初恋は年上の大学生。彼の為に色々してあげたい。
                          (中学生 女性)

自分の事を好きだと言ってくれる男の子はいる。だけど何か違う。
そんな時その相手の親友の事が気になるようになった。
やがて私は壊れてきた。こうなりゃ意地もある。

彼の職場にアルバイトに押しかけた。彼の気持ちなんて関係ない。

                         (フリーター 女性)



ここに挙げたのはほんの一例。

どれもそう「マンガだなあ」と思えるような特殊な恋愛はありません。

そういう等身大な所が読者を惹きつける要因なのでしょうか。

登場人物の全員がそれぞれ恋愛で悩んだり落ち込んだり

ワクワクしたり泣いたり笑ったり。

すんなりなんていきません。

だけど実際の恋愛もそうですよね。

で、作中で恋愛についてさりげなくアドバイスが込められて

いるように思えます。
例えば相手の都合もお構いなしにプッシュするのは

どんなもんなんだろうか  とか。

 
個人的にはヒロイン・マリコさんが後半でどんどん壊れていく

のが何か妙にリアルに感じてとても恐かったです。

ラストは賛否両論ありそうな作りになっていますが、

どんなもんでしょう?

と、犬たちのちょっとしたエピソードを交えながら

交差しまくる複雑な恋愛模様を描いています。

個人的には学生の頃は太くんがお気に入りだったんだけど

最近読み返してみて、この子いいなと思ったのは

中井縫之助。
特に犬を飼うようになってからの彼には注目です。


永遠の野原 文庫版 全9巻

ドラマCD 永遠の野原 vol.1
ドラマCD 永遠の野原 vol.2
ドラマCD 永遠の野原 vol.3