ペパミント・スパイ/佐々木倫子
トンデモ・スパイの物語
スパイ漫画といえば、やっぱり一番に頭に浮かぶのは
今更言うまででもなく、「エロイカより愛をこめて」だと思う。
そしてその次に浮かぶものは・・・これ。
佐々木倫子さんの初期の作品「ペパミント・スパイ」。
2巻まで出ているけど、「全2巻」とは書かれていないので
もしかしたらいつか3巻が出るかも!?出ないかも!?
これに出てくるエージェントたちは学生だったりする。
学生のスパイ!?
そうじゃない。
なんと「スパイ学校」が舞台なのです。
更に人員不足のため、まるで「自衛官募集」みたいな
ポスターを貼ったり、スカウト活動をしたりする。
・・・と、のっけから唐突な設定であったりする。
舞台となる国は「ある外国」と書かれているんだけど
なんとなくイギリスぽい雰囲気。
だけど、なんだか日本らしき雰囲気も織り込まれていて
しかも佐々木さんの独自スタイル?である、独特の不思議な
テイストがあり、どこの国かなと考えなくなってしまうのが
これまた不思議。
主人公はコードネーム「ドナルド」。
スパイに憧れ続けていた変わり者の青年。出来は悪い・・と思う。
もしイギリスだとしたら、是非とも同じく変わり者エージェントの
SISの某氏と対決させたいものです。うんうん。
他に委員長という常に黒メガネをかけた生徒や、菅原教授
(動物のお医者さん)ぽい校長先生がレギュラーメンバー。
この3人で諜報活動したりもする。
ちなみに絵柄は1巻(1985発行)2巻(1987発行)とで大きく
変化しています。2巻なんて殆ど「動物のお医者さん」の時の
絵柄に近い。動物の絵も1巻と2巻とでは画期的に違うし
2巻の最後の話では漆原教授のソックリさんまで登場するし。
話は思い切り佐々木さんテイストで淡々と進行するので、
ド派手なアクションもないけど、こういうスパイ漫画もいいなあとも
思ったりする。
エロイカとはまた違う、独特の雰囲気を持つスパイ漫画です。
「ペパミント・スパイ」1巻
1985.9月発行
収録内容・・・ペパミント・スパイ(エージェント・ドナルド誕生)
サンセット市街編(ド田舎での諜報実習)
王室恋愛編(ドナルドが出会った女性は・・)
王室結婚編(皇太子のハチャメチャな結婚相手は・・)
佐々木倫子趣味の講座 社交ダンス
「ペパミント・スパイ」2巻
1987.10月発行
収録内容・・・ピーターラビットは諜報部員編(デパートで東側のスパイが・・)
田舎の日曜日編(里帰りしたドナルドと秘密を抱える友人)
暁の人工都市編(自殺したスパイ。彼は本当に死んだのか?)
運動場の参謀編(スパイ学校で野球部結成)