木蓮屋敷/波津彬子 | 元漫画少女の雑記帳

木蓮屋敷/波津彬子

みず 猫とゆうれい

これまた波津さんの短編です。

文庫版の「水に棲む鬼」に収録されていました。

とても幽かで不思議なお話なのですが、こういうお話って

波津さんの絵の雰囲気にぴったりですね。

ジャンルは散々迷いました。

ファンタジーなのか、幽霊が出るからオカルトホラーなのか。
・・・・結局ファンタジーにしてみました。


これは猫と暮らす男性のなんの変哲もない日常と、

その家にいる美人の幽霊のお話です。

幽霊といってもおどろおどろしくなく、「幽か」という言葉が

ぴったりの・・幽霊なんだけど風情があって不思議と恐くないのです。

彼女は別に彼らを恐がらせようとはしません。

ただ庭で木蓮の花を見ていたり、室内で家事をしたりと

普通に「生活」しているのです。

そして語り部はなんと猫です。

猫は彼女が見えています。

しかし彼女に怯える事も威嚇する事もなく

ただ自然に彼女を見ています。

何も知らないのは飼い主だけ。

なんかとても不思議な世界です。

波津さんの作品、また好きなお話が出来ました。


水に棲む鬼 文庫版


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