OZ~不老不死を実現させた天才のマザコン
辿って書いたみたいになっちゃってました。あれを書いた後、
なんか無性に読みたくなって
実家に取りに戻ろうかと思ってたら、例の100円セールにあったし、
うちのは新刊コーナーで買ったやつだからもうボロボロだし、
こっちの方が綺麗じゃないかという事でそれを買っちゃっただよ。
今月は家計簿つけるの怖いぞ。
では改めてOZ話。
だいたいのあらすじは前回ざーっと書いたけど
やっぱり面白いし、その後の樹さんの作品はいくつか
読んだけど彼女の代表作と位置づけてもいいんじゃないかと
思いました。
ちなみに私が読んだものをリストアップしますと
★ マルチェロ物語
★ 朱鷺色三角
★ パッションパレード
★ 花咲ける美少年
★ 獣王星(四巻まで)
★ 八雲立つ(多分6.7巻あたりまで程度)
と、そんな感じ。朱鷺色とパッションも好きではあるんだけど
OZはやっぱりその中でもピカイチ。
何がいいかというと、まず話を考えに考えたんだろうなと
思わせるだけの設定。
どことなくターミネーターっぽいシーンもあるんだけど
特別そういう映画などを参考にしたとも考えられなくて。
これはきっとうんうん唸りながら作ったんだろうなって
思った。
タイトル通り「オズの魔法使い」をベースにしたのは
わかる。その中に出てくる「ハート」が欲しいブリキの
ロボット(だったっけ?違ってたらごめんなさい。)が
19や24(人間型ロボットの名前。味気ないよね。)という
キャラクター作りのヒントになったとは思う。
ドロシーはフェリシア。
だけどそれ以外のOZという理想郷の設定なんかは
なぜか異様さがリアルに感じられてしまって
何回も読んでいるのに寒気がした。
異常な人格を持つ天才。いわゆるマッドサイエンティスト。
その手の人たちは漫画で何人か見た。
闇のパープルアイの曽根原薫子とか、エロイカで男殺しの
ウィルス開発したじいさんとか(え?ちょっと違う?)。
だけどOZに出てくるリオンはかなり異常。
彼は極度のマザコンであり、ナルシストであり、
支配欲・独占欲の塊な天才科学者。
そういう「天才」が自分を抑えず突っ走ったら、このような
要塞が出来るんだなと素直に思えた。
それからOZを読んで恐ろしくもあり、やっぱり人間の
共通する夢なんだなと思ったのが「不老不死」への夢。
化粧品業界がここまで成長しているのも、それが一因に
あるんじゃないかと思う。少しでも老いたくない。
少しでも綺麗でい続けたい。ほんの少しでもいいから・・。
「ほんの少し」は一般人の考える事だと思う。
だけどリオンは天才だった。
それで何をしたかというと、一番幸せであっただろう
自分の幼少期の人工体を作り、それに自分の脳を
移植してしまった。
人工体だから当然成長もしない。
脳の寿命に関しては謎だけど、きっとそれもなんとか
なるんでしょう。
こういう事を考え付く作者も凄いなと思った。
だけど幼少期に母親を亡くしたマザコンの天才科学者が
自分が一番幸せだった頃に戻りたい、母に抱かれたい、
そしてもうこのままでいたいと思ったら・・
作ってしまうんだろうな。
だけど死なないというのは本当に幸せなんだろうか?
例えば清水玲子さんの「竜の眠る星」では、不老不死の
ロボットは死ねないから、余りにも辛い記憶はデータから
削除してしまう。そうしないともてないから。
彼らは死ねないから・・という科学者の話があった。
ロボットに感情・・そこらへんはまだ難しいけど。
だけど実際老けない・死ねないというのはどういう感じ
なんだろうか。
以前誰かが言ってたこと。
「花は散るから美しい」
そうなんですよね。例えば年がら年中桜が散らずに咲いていたら
桜の花は特別美しいと思う人は少ないかもしれない。
だけどリオン「少年」はわからない。
狂気を胸に秘めたまま成長したから。
もしかしたらリオンは母親を失ったあと、悪魔に魂を
売り払ってしまったのかもしれない。
彼の作った理想世界はとにかく狂気に満ちている・・。
かー、なんかマジメに語ってしまったぅ。