もっと一緒にいたくって~老犬と暮らすということ/高倉あつこ | 元漫画少女の雑記帳

もっと一緒にいたくって~老犬と暮らすということ/高倉あつこ

ハナ もっと一緒にいたくって~老犬と暮らすということ


うちにはわんころが2匹います。

1匹は7歳になりました。・・が未だ少女のようです。

もう1匹は11歳。

彼女も元気ではあります。飼い主に似て散歩より、何か

食べさせろという怠慢な犬です。

ついでに子犬の頃から老けたヤツでした。

おんもで遊ぶより室内でマッタリするのが好き。

(2匹目が来てからそうでもなくなったけど)初対面の人と

会うときは緊張してしまう、怠け癖があったり。

良く犬は飼い主に似ると言いますが、この犬見てると

似てるわ・・と白目になりながら苦笑しておりました。

と、そんな彼女ですが、10歳を過ぎてバアチャンぽくなってきたなと

思う事もしばしば。元気ではあるけど、口元も白髪になって

目元・鼻元も老けたなという感じ。

イヤでも老いというものを実感させられてしまいます。

共に自分もそれだけ老けたのかと悲しくもなりますが。

前置きが長くなってしまってすみません。
そのどの生き物にも必ず訪れる老い。

この本も愛犬との出会いから老犬時代までを追っています。

但し「犬を飼う」のように死までは追っていないので

まだ気軽に読めると思います。絵もあの「ハゲしいな桜井くん」の

高倉あつこさんですし。

この本に出てくるのは柴犬の「ハナ」。

モデルは高倉さんの愛犬のマルコ、15歳。(2001年当時)

なので作者自ら実際に老犬と暮らしているのです。
それだけにリアルだし感情もこもっているのが感じられます。

だけど悲壮感は漂いません。

確かに今までしなかった粗相にショックを受けたり、熟睡して

いるのを見てドキッとしたり(犬って年取ると眠りも深くなる

のですね。私も経験あります。)目が見えにくくなってきたのを

見て動揺したりはしますが、この作品の中の飼い主さんは

とてもポジティブなのです。

作中のハナは13歳なのですが、「もう」13歳ではなく

「まだ」13歳なのです。
読んでそう考えたいと思いました。

そうやってポジティブにならないと、犬は余計な心配まで

するものだから。
死は必ず訪れるものだけど、生きている間この飼い主みたいに

落ち込んだりする事はあってもポジティブに考えなくてはと

勇気付けられました。

老犬と暮らしている方はもちろん、子犬の飼い主さん、犬を

飼ってない方も読んで欲しいなと思います。


「ああ・・・老けたな」と悲しくなるより、ポジティブに考えて

今できることをしてあげたいものです。

もちろん犬によっては介護が必要になる子もいて、その

介護は人間同様に大変きついものだと聞きます。

そんな日が来たとしても、明るく「ガンバロ!」と声を

掛けられるようになりたいものです。

ラストにこんな事が書いてあります。

これはきっと作者の気持ちそのままだと思うのですが

この先ハナは両目の光を失うかもしれないし

ひょっとしたらボケてしまうかもしれない・・・
でも

13年まえのあの日、わたしの腕をかけあがってきた

ハナとなんにも変わらないと思う

そんなハナともっともっといっしょにいたくって

もっともっと楽しいことしていきたい

見えないあしたは考えずに・・

今、ハナといっしょに・・・

こういう考え方はもしかしたら現実逃避なのかもしれない。

だけど現実もこういう気持ちで見守っていきたいし

そうした方が犬も飼い主さんも明るい気持ちになれると

思うのです。

そしていつか必ず来る死を迎えてしまった時、

「長い間ありがとう」と語り掛けたいのです。



もっと一緒にいたくって~ 老犬と暮らすということ
(著者:高倉あつこ 出版社:双葉社 )






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BJによろしくって(未読)人気あるんですね。
そういえばドラマにもなってましたっけ。