ヤマタイカ/星野之宣
日本全国を舞台としての壮大な歴史の謎掛け物語と表現してしまって
良いでしょうか。読んでいるとだんだんと血がたぎり、わくわくしてきました。
「日本人のルーツ」についての謎、古事記・日本書紀という日本神話の謎、
ヤマタイ国や女王・卑弥呼の謎について迫っています。
歴史に興味がある人は勿論のこと、そうでない人も難しく感じる
部分もあるかもしれないけど、読んでみて欲しいもんです。
日本人のルーツは学校で習いましたよね。
縄文時代末期、朝鮮半島からの侵略者によって
原住民は沖縄と北海道(アイヌ)に追い散らされ、日本の文化は
一変した。(弥生時代)狩猟が稲作へと、ごつごつした縄文式土器が
滑らかな弥生式土器に変化してうんぬんかんぬん。
ヤマトタケルが九州の熊本にいた熊襲(クマソ)のボスを女装して
倒した(女装の伯爵がおっちゃんに飲ませて誘惑したのとは無関係w)とか
そういう伝説や事実をベースに「日本人のルーツの真実」について
驚くけど妙に納得させられてしまう仮説がこの漫画です。
舞台は沖縄からスタートし、熊本の山鹿や阿蘇、大分の宇佐、国東半島、
関門橋、出雲、東京、静岡、青森、北海道など全国です。
そして日本は火山列島。みなさんの地元にも火山はきっとあるでしょう。
(空白地帯は福岡~関西なんだそうです)
その各地の火山がもし一斉に噴火したら?
第二次世界大戦中に鹿児島で沈没した戦艦ヤマト(宇宙・・ではない)が
もし亡霊として復活したら?
物凄いでしょう。
だけどなんかこの漫画は絵柄のせいなのか、それがとてもリアルに
感じられてしまうのです。
そういう非常事態の中で日本人たちは本能に目覚めます。
この日本人の本能もちゃんと歴史的史実として残っているので
これまたリアル。「ええじゃないか」っていうの聞いた事ありません?
江戸だったか、民衆が集団でトランス状態になり暴動化したというやつ。
このトランス状態って言われてみたら、お祭に熱狂しているものと
結構共通してるんですね。
お祭と日本人の血と本能、そして火山とシャーマンが
繋がった先にいるのが女王・卑弥呼。
是非色々と難しく考えず読んでみて下さいね。

