おしん/宗美智子(画)橋田壽賀子(原作)
おしんのしんは辛抱のしん・・
言わずとしれた橋田壽賀子さん原作のヒット作。
日本でもドラマが一大ブームになりましたが、更に
東南アジアや中近東でも放映され、人気を博したのだとか。
そんなドラマの漫画化したものです。
元々はマーガレットから全2巻で発売されていましたが
多分20年以上前なので(だって私がこれを買ったのは確か
小学生の頃だったし。)当然コミックスは絶版しています。
ですが2003年に廉価版で発売されました。
さて、ストーリーはご存知の方も多いかもしれません。
この漫画ではおしんが子供の頃のみのエピソードと
なっていますが、原作では大人になっても話は続くので
最後まで描いて欲しかったなあ・・なんて思う。
おしんが生きてきた時代はエピソードの中に日露戦争も
出てくるということで、「はいからさん」の時代なのですね。
はいからさんでも言論に自由はなく、そのために少尉が
刺されたり紅緒が刑務所に入れられたりしたエピソードが
ありました。
おしんにも言論・思想が自由でないことに悩み、そして
戦争を反対して脱走兵となった人物が出てきます。
(そういえば「はいからさん」の鬼島さんも脱走兵じゃ
なかったっけ?)
彼との出会いがおしんを大きく変えるきっかけとなったと
言っても過言ではないと思います。
作中で彼は与謝野晶子さんの詩を読みます。
「ああ弟よ きみを泣く きみ 死に給うことなかれ」
この詩の朗読のシーンはいつのまにかおしんと一緒に
なって聞いている気分になりました。
なんて悲しい詩なんだろう。
当時は戦死は名誉な事でした。
戦争を反対する言葉を吐ける時代ではありませんでした。
また農民はとても貧しい生活を強いられていた時代でも
あったようです。
特に東北は冷害があり、作物が育たないと小作人たちは
食べていかれず、子供を養子や奉公に出したりしなければ
やっていけない時代・・。
おしんも貧乏な小作人の娘で、長男は農家の後継ぎ。
姉は奉公に既に出され、そしておしんの番がくるわけです。
その時はおばあさんも体を痛めて野良作業が出来ず
更に母親は妊娠中。
それでもおばあさんと母親は奉公に出すのを反対します。
そしておばあさんは食べる量を減らし、母親は冬の川に入り
無理矢理流産させようとする。
娘を奉公に出したくないあまりに・・。
実際こんな家庭もあったかもしれません。
あまりにも切な過ぎます。
と、共に明治の女はやっぱり強いんだなと思わされました。
私はあんな根性出せないと思う。
ここに出てくる女性たちは強くたくましく苦難を乗り越えて
いきます。
おしんの母親も時には旦那に意見する事もあります。
家庭の事情で生まれたばかりの末っ子を養子に出し
家計のために今のホステスのような仕事も選びます。
普通の農民の普通の子沢山のただのお母さんが
そういうことをするってどんなに勇気がいるだろうなと
思うと、読んでて泣けてきてしまいました。
これはやっぱり漫画で最後まで読みたいぞ。
完結編まで文庫版でどーんと出るといいのに。
文庫だと場所も取らないし、実現するといいのにな。
おしんについてはまだ書き足りないような気がするので
また後日・・という事で。
宗美智子さんのサイト
おしん 廉価版
【22%OFF 送料無料】NHK DVD おしん[完全版] 少女編
【22%OFF 送料無料】NHK DVD おしん[完全版] 全7編セット
Books Ranking
2ONE PIECE(37)
3【予約】 スレイヤーズVSオーフェン
4D.Grayーman(4)
5Pluto(1)
6【予約】 天上天下&Pinky:st ROUND02:真夜
7銀魂ーぎんたまー(7)
8まじかるストロベリィ
9ブラックジャックによろしく(11(精神科編 3))
10幻獣の星座(12)
Last Update:May 04,2005