銀曜日のおとぎばなし/萩岩睦美
これは私にとってはとても大切な作品だったりします。
私事ですがうちは結構厳しく漫画禁止令というのが出ていました。
それでもようやく小学生高学年の時に一冊のみという解禁令が
出され、早速お小遣いで買ったのが「りぼん」。
そのりぼんに連載スタートしていたのがこれでした。
内容はロンドンに住む心優しい画家スコットと小人族の女王の娘として
生まれた「ポー」の心温まるお話です。
りぼんに連載されていた作品なので、もちろん子供にも安心して
読ませてあげられるのですが、大人になって読み返してみても
やっぱり純粋に感動できるのです。
子供の頃にはいまいちピンと来なかったポーの母親の気持ちというのも
大人になって読み返してみたら、とてもひしひしと感じました。
これが当時はまだ20代で独身だった作者が描いていたというのが
今思うと驚きだったりする。
そのくらい母親の気持ちっつーのを深くさりげなく表現してると
思います。やっぱりそういうのも才能なんだなあ。
さてストーリーは3つの話で構成されています。
第一部が「虹の玉」というものに運命を翻弄される小人たちと
偶然森で出会ったスコットとの話。
動物の命の暖かさと母親の愛情がテーマじゃないかと。
第二部が貧しいながらも母親と暮らす少年と、お金持ちの子供と
そしてポーとの楽しくも悲しくも感動出来る濃いお話。
こちらも母親の愛情、人を赦すという事がテーマじゃないかと。
第三部がポーの初恋の話。相手はシャーロットというセクスレスな
子供なのですが、その子にはとんでもない秘密が隠されていた・・。
こちらは思いやり、本物の愛情などがテーマかなと思います。
気持ちがイライラしている時や疲れている時など癒しを求めたい時に
是非どうぞ。文庫版だと全3巻、コミックスだと全6巻(絶版)です。
あとこれを読んでつくづく思ったんだけど、この作者って本当に
子供と鳥を含めた動物を描くのが本当に上手い!です。