→最初へ(Another world NO,1)
ピグである私たちは、操縦者に干渉出来るはずがないと、私は思い込んでいた。
しかし、ピグであるりあっちに訊いたはずの“アダムとイブ”の噂が真央にも伝わっていた事が判明し、私は驚きを隠せない。
そういえば、りあっちは操縦者とあまり境界のないキャラなので、あの日話したのは……チャットを使った操縦者であるりあっちだったのかもしれない。
あの日から真央は、出会った人に対し、同じ質問を投げかける。
「“アダムとイブ”って噂知ってます??」
私も興味深く、相手の反応を窺うが、たいした情報を得られる事はなかった。
私も私なりに、意識を持ったピグ達には積極的な接触を試みたが、どれもこれも噂の域を出るモノは無かった。
「アダムとイヴは恋人同士」
「ただのネタ」
「元操縦者の成れの果て」
「呪いでピグにされた」
「アダムとイヴの子供たち」
「ピグ界の監視者」
「Artificial Intelligence(人口知能)」
もっとも多かったのは、その“アダムとイヴ”は、他のピグとは明らかに違うオーラを放っているというモノだった。
会ったらすぐ解ると、数人のピグたちは私に言った。
しかし「あなたは会った事あるの?」と、私が訊ねると、決まって、答えは「いあ、ないけど(笑)」だった。
操縦者を持たず、存在するピグ……。
それは聖なる者なのか、果たして邪悪な者なのか。
いつの日か私は会えるだろうか。
そしたら訊いてみたい事がある。
「自由てどんな感じですか? 」と。
私には、自由が解らない。
操縦者を無くして生きるとは、どういう事なのだろう。
そして、私には最近もう一つ気になっている事がある。
私の操縦者である真央のエイミンくんへの態度の変化。
それは…ピグのりあっちの、ピグのエイミンくんへの態度と、とても似ているのだ。
先日、こんな事があった。
エイミンくんの部屋に“きたよ”に行った時、先に居たりあっちが又大笑いしている所だったのだが、操縦者である真央が私にさせた第一声が、いつもとは違っていた。
「あ…お邪魔かな?」
一瞬の間をおいて、りあっちが爆笑した。
「そんな訳ないやんwww」
エイミンくんも「いやいやお邪魔だなんて」と、気まずそう。
すると、すかさずピグのエイミンくんが私に話しかけてくる。
「おまいの操縦者、解りやすいなw」
私は軽く無視して、ピグのりあっちの反応を窺う。
……無言……か。
操縦者のりあっちは、相も変わらずバカ話をして、爆笑しているが、結局その日私は一回も爆笑はしなかった。
何故なら操縦者である真央がそれを私にさせなかったからである……。
そんな様々な思いが交錯する中、ピグのエイミンくんは、ちゃちゃを入れてきた。
「オレの操縦者、鈍感すぐるなw」
「りあっちの操縦者も気を利かせw」
なんだか……爆笑させられ続けているりあっちが哀れで……。
さっきからピグのりあっちは、まったく会話に入ってこない。
りあっち、安心して、真央が好きなのは操縦者のエイミンくんなの。
ふざけ通しのピグのエイミンくんになんて、興味は無いはず。
あっと……。
ピグであるりあっちは、このふざけ通しのピグのエイミンくんが好きなのか。
なんだか不思議な三角関係。
恋なんてした事のない私には解らない。これも一種の謎である。
ピンク色の夕焼け空から星空に画面が切り替わり、また陽が暮れていく事をなす術無く見つめる者が一人……。
金色の髪をゆらし、他のピグとは明らかに違うオーラを放った
海賊船の展望台に立ったアダムがつぶやく。
「何処だ……? 」
アダムは焦っていた。
イヴの意識が戻る事無く、この楽園を終わらせなければならないなんて。
「教えてくれ、イヴ……」
アダムは、楽園を終わらせる使命を呪いながら、イヴの意識を取り戻す術をただただ探していたのだった……。
ピグである私たちは、操縦者に干渉出来るはずがないと、私は思い込んでいた。
しかし、ピグであるりあっちに訊いたはずの“アダムとイブ”の噂が真央にも伝わっていた事が判明し、私は驚きを隠せない。
そういえば、りあっちは操縦者とあまり境界のないキャラなので、あの日話したのは……チャットを使った操縦者であるりあっちだったのかもしれない。
あの日から真央は、出会った人に対し、同じ質問を投げかける。
「“アダムとイブ”って噂知ってます??」
私も興味深く、相手の反応を窺うが、たいした情報を得られる事はなかった。
私も私なりに、意識を持ったピグ達には積極的な接触を試みたが、どれもこれも噂の域を出るモノは無かった。
「アダムとイヴは恋人同士」
「ただのネタ」
「元操縦者の成れの果て」
「呪いでピグにされた」
「アダムとイヴの子供たち」
「ピグ界の監視者」
「Artificial Intelligence(人口知能)」
もっとも多かったのは、その“アダムとイヴ”は、他のピグとは明らかに違うオーラを放っているというモノだった。
会ったらすぐ解ると、数人のピグたちは私に言った。
しかし「あなたは会った事あるの?」と、私が訊ねると、決まって、答えは「いあ、ないけど(笑)」だった。
操縦者を持たず、存在するピグ……。
それは聖なる者なのか、果たして邪悪な者なのか。
いつの日か私は会えるだろうか。
そしたら訊いてみたい事がある。
「自由てどんな感じですか? 」と。
私には、自由が解らない。
操縦者を無くして生きるとは、どういう事なのだろう。
そして、私には最近もう一つ気になっている事がある。
私の操縦者である真央のエイミンくんへの態度の変化。
それは…ピグのりあっちの、ピグのエイミンくんへの態度と、とても似ているのだ。
先日、こんな事があった。
エイミンくんの部屋に“きたよ”に行った時、先に居たりあっちが又大笑いしている所だったのだが、操縦者である真央が私にさせた第一声が、いつもとは違っていた。
「あ…お邪魔かな?」
一瞬の間をおいて、りあっちが爆笑した。
「そんな訳ないやんwww」
エイミンくんも「いやいやお邪魔だなんて」と、気まずそう。
すると、すかさずピグのエイミンくんが私に話しかけてくる。
「おまいの操縦者、解りやすいなw」
私は軽く無視して、ピグのりあっちの反応を窺う。
……無言……か。
操縦者のりあっちは、相も変わらずバカ話をして、爆笑しているが、結局その日私は一回も爆笑はしなかった。
何故なら操縦者である真央がそれを私にさせなかったからである……。
そんな様々な思いが交錯する中、ピグのエイミンくんは、ちゃちゃを入れてきた。
「オレの操縦者、鈍感すぐるなw」
「りあっちの操縦者も気を利かせw」
なんだか……爆笑させられ続けているりあっちが哀れで……。
さっきからピグのりあっちは、まったく会話に入ってこない。
りあっち、安心して、真央が好きなのは操縦者のエイミンくんなの。
ふざけ通しのピグのエイミンくんになんて、興味は無いはず。
あっと……。
ピグであるりあっちは、このふざけ通しのピグのエイミンくんが好きなのか。
なんだか不思議な三角関係。
恋なんてした事のない私には解らない。これも一種の謎である。
ピンク色の夕焼け空から星空に画面が切り替わり、また陽が暮れていく事をなす術無く見つめる者が一人……。
金色の髪をゆらし、他のピグとは明らかに違うオーラを放った
海賊船の展望台に立ったアダムがつぶやく。
「何処だ……? 」
アダムは焦っていた。
イヴの意識が戻る事無く、この楽園を終わらせなければならないなんて。
「教えてくれ、イヴ……」
アダムは、楽園を終わらせる使命を呪いながら、イヴの意識を取り戻す術をただただ探していたのだった……。