→最初へ(Another world NO,1)










「優さん、アダムとイヴについて何か分かります?」

「えぇ?いきなりどうしたのよ?」


まぁ、当然の反応なわけで・・・。


「慶、あんたは何か分かる?」

「んー、成り立ちぐらいは・・・。」

「教えてやりなさいよ。あ、ちなみに私はそういう系、興味無いから~。じゃあね~」

「マオさん、えっとね・・・。」


慶さんが語り出したが、旧約聖書とやら、私も興味がない。
話を割り込むかのように、慶さんに聞いてみた。


「慶さん、ピグのその伝説って聞いた事ありますか?」

「え?なにそれ(笑)」

「やっぱりただのピグ伝説なんですかね~。」

「うーん、考え方によっては分かる気もするけど・・・。」


!!?
続けて慶さんが言った。


「ピグだけに言えることじゃないですけどね。どんなシステムも最初に誰かが存在するわけで。」


うん。


「それを『アダムとイヴ』に掛けただけの伝説じゃないんでしょうか?『最初の人間』と『最初のピグ』と。」


うんうん。
私は理解したようなしていないような、曖昧な返事をした。


「そのピグ伝説、僕も初めて聞いたので、実際のところはどうなのか分かりませんが・・・。」

「あ、慶さんありがと!変な質問しちゃってごめんね。」

「いえ。僕もピグでその伝説、追いかけてみます(笑)」





『アダムとイヴ』のピグ伝説とエイミンくんを好きな気持ちとが交錯する日々。

ピグ伝説を聞けば聞くほど、複雑な迷路にはまっていくような気がする。
ピグで接すれば接るほど、エイミンくんが好きになっていく。


―――――でもピグは止められない、止まらない―――――


あれ・・・?エイミンくんを想うとなぜかりあっちが思い浮かぶ。
なにこの気持ち・・・。
私は私なのに、まるでりあっちの気持ちになったみたい・・・。
どうしちゃったんだろう、私・・・。