きっかけ
前回の記事は「訓練」ということで
鍼灸師時代に患者さんの皮膚に接して
反応を見る左手(押し手)の感覚を磨く
訓練について説明しました。
鍼を打った瞬間の患者さんの筋肉のピクッとした反応や、
コリや痛みの原因の体内の筋肉の硬結に針の先が到達して
患者さんの身体の緊張が解けて緩んでいく感覚など
手のひらの感覚を磨く訓練を毎日続けることは
今考えると非常に有益なことだったと思います。
ただ、
(それが他人の感情を筋肉の反射を通して感じ取ることに
結びつくとは無理があるのではないだろうか?)
と感じる方が当然いると思います。
確かに
手のひらで患者さんの筋肉の緊張の度合いと緩みの度合いを
感じていれば不安感や恐怖感、安心感といった感情の変化を
感じ取ることは可能です。
しかし、
その能力によって
患者さんの様々な心理状態を把握できる。
というのは論理的に飛躍があります。
それではなぜそういう結論に至ったのかと言いますと
鍼灸治療の範囲を超えたところに答えがあります。
それは私が学生時代にクラスメイトが紹介してくれた
ある書物が原因でした。
それは
秘法!超能力仙道入門 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)
Paperback – December 1, 1983

でした。
この本について初めて知った方は
上記の画像を見て面食らうことだと思います。
タイトルにある(仙道)というのは
古の中国人が仙人になるために編み出した
修行法です。
今風に言うならば気功法ということになります。
(太極拳のような健康法と言えばわかりやすい
かもしれません)

最近は中国政府の弾圧によって気功法は
だいぶ下火になりましたが、
私が学生時代には日本でも結構ブームで
あちこちに気功教室ができたりしていました。
今は亡き大橋巨泉のギミアブレイクという番組があって
中国の気功家が出演しているのを見たことがあります。

それも、しばらくして起きた某教団による
テロ事件によってヨガや気功はひとくくりにされて
日本でも随分下火になってしまいました。
私の周りにもそういったものに興味があって
(気を感じる訓練)
などというのを仙道入門の本を読みながら
行なっているクラスメイトがいたの覚えています。
この本を出版した学研の雑誌(ムーブックス)は
オカルト雑誌です。
私は個人的にはホラー話や怪談のような いわゆるオカルトには
興味がなかったのですが、
(気って本当にあるのかな?)
と興味を持ちクラスメイトが勧めるままに本を読んでみました。
すると興味を引く一節がありました。