「自我を最後尾に下げる」時 世界が開かれる
統べるも導くも 最善最良のポジションはゼロ点
自分の担当の仕事を勝手に「〇しておいたから」と
出張って奪い去る社長とか、部下の取引き先の
問いに「ああ、はい△でいいですよ。」と勝手に
自分の思う方向に変更して進めてしまう課長や
責任者に出逢った事は、殆どの人がないように、
「統べる役」というのは、決して前に出ないもの。
それは幼稚園に例えると、観えやすくなります。
ジャングルジムに先頭で駆け上がったり、鉄棒で
足かけ前回りでグルグル回って、園児を圧倒して
出張って遊びまくっている「幼稚園の先生」とか
「園長」がいたら、「おい、コラ」となるはず。
園児達が「安全に楽しく遊べるように」
園児達それぞれが創造する世界を観守り、
その世界がスムーズに循環するように、
直接介入せず、裏方で調え支えていくのが
責を持って導く統べる役にある者の位置です。
むやみやたらに介入しないのは、「園児達」には
彼らなりの彼らにしか疎通できない「世界」がある
という事を、理解し尊重しているからです。
「御自我様」を先導する「創造主」になるには、
自我の世界の創り方・捉え方・体験の仕方等々
全てを解する必要があります。どうすれば園児が
耳を傾けてくれるかを知っている先生のように、
「出張る自我」を上手く調う「律」そのものと成る。
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「皆が出来ないことも、わたしは簡単に出来る」
「皆が云えないことを、代わりに云えるわたしは
すごくイケてる」等々のように思っています。
なので、「皆が出来ないこと」ではなく、
他者達が「創造領分内」で動いていることや、
「皆が云えないこと」ではなく、「分」を弁えた
発言をしていることなどは、完全に盲目です。
その「盲目」は「承認欲」が創造しています。
つまり、「承認欲求」を手離さない限りは、
「違う遊びをしたい」園児達の前に躍り出ては
「ほら、足かけ前回り凄くない?!見て!」と
不要なパフォーマンスを披露しまくる園長や、
「ジャングルジム、駆け上がりたかったよね?」と
「いや、全然思ってないし」という事を「わたしは、
ちゃんとわかってるよ!」と、一人悦に入って
勝手に押し付けてくる幼稚園の先生のような、
「幻想の出張り人」で創造者達を阻み続けます。
つまり、「我がに夢中」で「全」が観えていない。
「凄いね」「そんな事あなたしか出来ない」
「流石」という称号を得て認められたくて、
「どこかに、わたしにピッタリな問題ないかしら」と
わたしの承認欲求を満たすコントラストとなる
「1シーン」を探す事に「観察眼」を使うという
「我欲最前線」モードな責任者がもし存在したら
霊性進化的には絶好の學びですが、本音は
実際のところ、「とんでもねぇ」と思うはず。
「わたし最高位」の承認欲に執着していると
「救世主やヒーロー」になりたがるので
「他者達に解決できない問題を、さらりと、
スマートに、何気なく、かっこよく解決出来る人」
=「わたし」みたいな物語を創ろうとします。
なので「問題」があると「わたしに任せなさい」と
どこか活き活きとして出張り出てくるのです。
そうした「盲目の出張り人」を最後尾へお連れする
為に「気づき」をもたらす「観察」をしていきます。
基本的に、「お呼びでない場」に入らないこと。
何か「行動」を起こす前に、自問自答して
「それは、わたしが直接関わっている創造?」
「わたしは、頼まれてもいないのに、他の創造者の
代理人みたいに行動していないか?」と問い、
「領分侵害」に気づくよう先導していきます。
例えば、他者達が「ある創造者の決定」に対し
「色々思う事があるけれど」、その件はわたしの
「創造領分ではなく選択決定権はない」事を
踏まえ、「言いたい事=自我を下げている場」で、
「いや、下げなくてよいよ。その創造者の決定を
下げた方がいいよ。皆の方が絶対良い案だよ」と
「よし、ここは責任者として、皆の伝えたい事や
やりたい事を、具現化してみせるぞ」みたいに
出張ろうとしたら、「本当にヘルプ要請あった?」
「我慢している事を具現化したいと云われた?」
等々のように、「その舵とりは、自我完結型の
あなた専用のストーリーでは?」という観点から
御自我の幻想投影を「問い」で崩していきます。
「良いことしてるなぁ」という悦に浸っていたり、
「絶対この提案の方がいいし」と、わたし最高位の
傲慢な観点を使っていると、今自分がしている
創造は、他者の進路を勝手に修正するような
領分侵害をしている事に気づきません。
そして、その御自我様が前に出張ると、
「観察者」まで「完全に盲目化」してしまいます。
だから、常日頃から「最後尾」に自我を置きます。
御自我様を最前線に置いていても、
出張りまくり自己陶酔幻想を量産するだけで
霊性進化においては何の利点もありません。
どんなに「わたしが」理不尽と感じる現実が
到来しても、「これが、わたしが注文をして、
配達された注文の品=現実です」と黙し下がる。
「ああ、白色にしたらよかった~」みたいに、
「自分が選んで決定した品」に文句を云っても
「返品不可」商品は、受けとるしかないのです。
もし「その色絶対に似合わないよ」と思う色を、
他者が選んでいたとしても、「白はどうかな?」と
提案をして、相手が「いや、黒がいい」というなら
「絶対、似合わないけどね」と思ったとて、
それこそが「余計なお世話=領分侵害」だと
気づいて、「そうなんだ」と下がって終わります。
「自我最後尾」に下がりきる具現化をする前から
「何かになろう」とする御自我様は多いものです。
「何かになる=理想へ到達したわたしになる」なら
希求は「理想の体現者」という事になります。
「今のわたし」と、「理想に到達したわたし」は
当然異なるはず。という事は、「意識の在り方」を
変えなければ、今の御自我様の「二元構造の
意識場を基盤とする我欲最前線モード」ですから、
「体現」は不可能です。よって、まずは「ゼロ」の
「創造者」ポジション、「自我を最後尾に下げた
反応しない位置」に立つ自分を体現するのです。
どんな創造でも、二元構造ではなく循環構造を
使うならば「自我最後尾」の具現化は必須です。
「自我が出張っている限り、わたしのまま」です。
そして「わたし」の「意識の在り方」が続く限り、
「現実世界」は1ミリも変わらないのです。
出逢う全ての人を「師」として、教えを請うように
「下がって」みるのです。上に立とうとする限り、
何も変わりません。一変の意識体は、そこには
存在場を持っていない。協働創造場はいつも
「最後尾」に在るのです。全体を観るには、より
「高い視点=俯瞰」が必要なように、統べる・導く
観点が必要になる。上に行けば行く程、何でも
思い通りになると思っているのは、わたし最高位
裸の御自我様だけのお話。我々は『鏡』という
「師」に學び続ける者です。どんな役を担っても、
そのポジションは変わりません。目の前の現実が
滞りなく循環するよう「調える」裏に徹する時、
それを観ている他者達の世界に、「表」に還った
わたしが創造される。「表」は「裏」によって還り
「わたし」は他の意識場によって創られるのです。
その意を學ぶ最後尾の「具現化」をはじめて―。
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