先の観えない「未知の型」をスタンダードに
「慣れない」方向へ 新しき「律」動を創造する
最も簡単な創造は「二元構造」になります。
「我軸」を基準に「わたしの希求世界=成る」
「わたしの希求しない世界=成らない」のように
世界を2つに分けて、「希求しているのに、
成るに至っていない何か」を見つけては、
その「一つ一つ」を「成らない→成る」へと
スライド反転させる為に、狙い打ち的に、
「これがこう成る為に、こう行動する」と、
「ある一つの事の反転だけに特化した型」を
繰り返し、「ある一つが成る」を獲得する。
そうすると、今度は「獲得した状態を維持した
世界」を「獲得する為」に、その「特化型」の
獲得行動を継続することになります。例えば
「ピカピカに磨き上げた床を維持」する為に
「毎日、全室の床を磨き上げる」とか、
「健康の為、新鮮な無農薬野菜や果物を使った
スムージーを飲む」為に、「毎日、仕事終わりに
家とは逆方向の隣町のオーガニックスーパーに
買物にいく」等々のように。
「二元構造」は世界が2つしかないので、
「獲得創造」に最適ですが、獲得した世界の
維持には「ストイック」さが伴います。なぜなら
「循環構造」のようなグラデーションがないから。
そして「獲得世界」が1つ増えると、それを維持
する為の、「タスク」も1つ増えるので、世界は
「やらねばならない事」で溢れていきます。
「気づいたら、そう成っている」のが循環構造。
「特別なタスクを経て獲得する」のではなく
「進化の流れ=霊性進化=日常」の中で、
「自然と成る」ように「循環の基盤」に全ての
「創造を組み込む」と「自然に維持」される。
具現化は「循環構造」に融合する創造性を
最大限高める「意識の在り方」が重要になる。
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そうした問いを持ち始めたのは、想像遊びから
「具現化創造」へ意識を変えた頃。
「目指したい何か」「具現化したい何か」が
出来て、それを學び創造していく時は、
「例え厳しくても、その道を極めた人に
教えてもらうのが最も近道になるよ」と、
小さい頃からよく云ってくれていた父。
だからなのか、偶然なのか、習いごとの先生は
どのジャンルでも「この先生、変わってるな」とか
「先生の言っている事、よくわからんな」等々、
「不思議」を持った人がとても多かったのです。
「不思議=極めた人」という意ではなく、
「不思議」=「未知」という意で使っています。
つまり「その時のわたし」の意識の観点からは
全く観えない世界を観ている方ばかりで、
「その世界が観えるところへ向かう道筋」も
「わたしの(理解出来る)やり型」の、どれにも
当て嵌まらず、全く「理解できない=盲目」を
提示され、「よくわからん」となってしまう。
しかし、その先生が具現化する世界の音は
とてつもなく魅力的で、「凄いな」と感嘆するし
「そういう世界を創れるようになりたい」と感じ、
「不思議」を理解しようと毎回挑むのですが
やはり観えてこない。そして、煮詰まったある時
「そっか。今の自分が理解出来ない事を、今の
自分のまま理解しようとしても出来ないよね」
と、ふと自分の盲点に気づいたのです。
「未知なんだから、理解出来るわけないわ」と、
「理解出来ると思っている傲慢」を手離して、
「無知」に「わたし」を置き直してゼロに還し、
「知る=學ぶ=進化」を創造する方向へ、
「意識の在り方」を変更したのです。すると、
これまで「聴いていたつもり」だった、先生の
色々な言葉が、「不思議」とか「わからない」を
通さず、ただ「ストンと入る」ようになったのです。
「そうなんだなぁ」と「受容」するようになると、
「不思議」とか「わからない」という言葉は、
「わたしが理解・納得出来ないやり方全て」を
「受け取り拒否=否定」する音だったんだな、
という事も観えてきます。「だから、素直に、
先生の推奨するやり型を、しなかったんだ」と。
例えば、絵を習いに来ているのに「では今日も
世界を観にいこうか」と、野原や公園に行って
空やお花や街並みを観たり、動物や植物と
触れあう時間の方が多いと、「いつになったら
もっと上手に絵を描くレッスンをするのかな」
という疑問が湧いてきたりする。先生にそれを
問うと、「今、上手を創っているんだよ」と云う。
そして「何言っているか、わからん」となって
「もっと絵が上手く成る」を獲得したかったわたしは
「こうすればよい」という「レッスン・方法・技術」
という「型」を得る事に意識が向いていたので、
先生が「絵を描く基盤となる意識の在り方」を
伝えてくれている事が観えずに、ただ「わからん」
「変わってる」と否定ばかりしていたのですが、
「先生が教えてくれている事がわからないのは、
わたしが先生と同じだけの事を知らないからだ」
という事に、ある時気づき「だったら、それを全部
知ってみよう。どう知ったらいいのかもわからない
から、導いてくれる未知を行こう」と切り替えて
先生のやり型に沿ってやって観る事にしたのです。
「描こうとしなくていいんだよ。思わず描きたくなる
表現のレッスンへとプロセスは進んでいきますが、
そうした一つ一つを、「絵の上達の為に」と
「すべきタスク」として付加するのではなく
「喉が渇いたから水を飲む」みたいに、
希求世界と融合するように一体化した
「自分自身そのもの」として創り出される
自然発生的な発露で、「こういうイメージを
「ただ普通にそうしているだけ」で「気がつけば」
絵が上手くなっている=希求が具現化する、
という創造へ達する事を知ったのです。
「極める」とは、「その世界=わたし」のように
希求振動と融合一体化する時に、叶う創造です。
喉の渇きを潤す事や、行きたい所へ行く事を
「せねばならない事・タスク」とは思わないように
「希求を具現化するプロセス」=「わたし」と
「一体化する・融合する」ように、意識の在り方を
丁寧に調え、その「在り方を表現するような」
行動グラウンディングを創造していきます。
中学の時、英語の家庭教師をしてくれた帰国子女の
英・仏・日のトリリンガルの大学生の先生も、
英・独・日・仏を話すノルウェー人の作家で
翻訳家の友人も、「テキスト」は目安程度でしか
使わず、「何かを一日〇時間△する」のような
「タスク化」も全く使わず、日常という当然の
「循環世界」の中に、希求振動をいかに融合するか
彼らも「ある希求世界の意識基盤を1つ創れば、
どの言語(世界)の表現になっても一律に通用する」
という創造の体現者たち。拡がる具現化世界は
いつも「意識基盤の創造」からはじまっていて、
極めた人が使う「神髄の振動を込めた」ある一つの
「やり方(型)」を倣うと、「わたしのやり方」では
全く観えななかった世界、盲目が観えてくる。
「成る」をストイックに維持する「タスク」に生きず
「お腹が空いたから、ご飯を食べる」みたいに
「必要に応じ」そして、「成らない時期」とも
共存する「循環構造」を使う創造へ挑んで―。
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