意識場の「循環構造」が調う時 世界は調う

体験は全て「内なる世界=意識場」が創っている

「二元構造」は「コントラスト」構造を使って、
世界を認識するというスタイルです。
「わたし」という絶対点に対して、それ以外の
対象を、「体験したい物語に沿った流れの」
対比構造で認識を創造すれば、あらゆる物語を
自由に好きなだけ無限に体験する事が出来ます。

例えば「優しくされる」という体験を創るならば、
「他者の全ての言動」を、「わたし」に対して
「好意的な観点で捉える」認識を創ります。
例えば、大荷物を抱えビルへ向かい歩いていると
先にそのビルへ入った人が、その様子に気づいて
まだ入り口まで距離があるのに、ドアを開けて
じっと待ってくれた出来事や、落とし物を拾って
走って追いかけて渡してくれる人がいた出来事を、

「大荷物でドアを開けるのが大変だと思って、
わざわざ、わたしを待って下さってるんだ。」
「失くしたら困ると思って、追いかけてくれたんだ」
等々のように、「わたしの為に、世界がそう成る」
という構造で認識を組み立てます。

しかし、「罪悪感」の体験を創るならば、
「わたしのせいであの人をめっちゃ待たせてる~」
「えっ。わたしを追いかけてきて下さったせいで、
信号が赤に変わってしまった。申し訳ない」等々、
「わたしのせいで、世界がそう成る」という構造で
認識を組み立てていきます。

どちらも「わたし」起点の「自我物語」ですが、
「対象」をどのような構造の配置に置いて、
どのような流れで認識するかによって、
「全然違う体験」を生きることが出来るのです。
という事は、もし「全く同じ出来事・事象」に、
4人の「体験者」が全く同じ立ち位置で出逢い、
「意識場の創造構造」と「選択する物語」が
違っていたら、全く違う「御自我物語」が
「4パターン」出来上がるという事になります。

「自我の体験している物語=自我の真実」は

「想い」の体験を創造し、体験者が出逢う事象や

出来事の「共通事実」は、物語の「ツール」として

使われます。「想い」を手離し、「共通事実」に

観点を合わせて、自我の真実を剥離した時、

そこには「ただそう在る」という「全」が観える。
 

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冒頭の例も、「体験者」の配置を変えると、
様々な真実が存在していたりします。例えば
「ビルに入って振り返ると、大荷物を抱えて、
ビルへ向かって歩いてくる人を発見する」体験者、
「すれ違った人のポケットから、定期ケースが
落ちるのを発見する」体験者が存在しますが、

前者の体験者が振り返ったのは、
大荷物を抱えた人の後ろの道路に停めてある
社用車から荷物を下ろし、台車に乗せて
運び入れる社員を迎え入れる為で、偶然、
その前を大荷物の「わたし」が歩いていた世界線、

後者の体験者は、急いでいたので、本当は
「定期落としましたよ!」とだけ叫んで、
駅に向かって走るつもりだったが、落とし物に
気づくと同時に、信号が「赤」に変わったので
これなら拾って追いかけられるなと思ってそうした、
という世界線の体験が存在していたりする。

ある体験者の「わたしのために」「わたしのせいで」
という世界線では、その世界を世界とする
重要パートに配置する「ドアを開けてくれた人」や
「追いかけて落とし物を渡してくれた人」は、
「全然違う人のために、そうしていた」り、
「自我都合の最優先ありきの選択だった」り、
各々全く異なる自我物語に生きていたりする。
よって現実という体験は「幻想」なのです。

つまり、「入口のドアを開けてくれた人がいた」
「落とし物を拾って渡してくれた人がいた」
「入口のドアを開けた」「落とし物を拾って渡した」
等々のような、その事象の「協働創造者」の
「共通事実」に該当する箇所以外の、各々の
「自我世界が認識する物語性・想い・思考」は、
個々の内的世界でのみ体験しているという事。

「個」の体験世界の真実は、「集」にとっての
真実には成り得ないのです。しかし、
「ドアを開けてくれた人がいた」事実、
自分が「ドアを開けた」事実、「落とした定期を
拾って渡してくれた人がいた」事実、自分が
「落とし物を拾って渡した」事実はあります。

「共通事実」だけを観ると、味気なく簡素に
感じるかと思いますが、「協働創造者」との
接点の「共通事実」は、実はその程度なのです。
そしてこの「接点」が「今この瞬間」を創っている。
御自我様は、ただの接点である今この瞬間に
存在する「共通事実」に、二元構造の意識場の
コントラストの創造構造を使って、
「御自我の好ましい流れ=物語性」と、
「情動」を加算し、「とても豊か」な体験を創る。

そして、御自我様は、各々の「自我物語」が
誰にとっても「真実」であるかのように語り合い、
今度は「自我物語」の差異を二元構造に、
「あーだこーだ」を協働創造しているのです。

「どれが正解なのか」と御自我様は悩みますが、

「正誤」ではなく、意識場の「創造構造」によって

世界が創られるだけなのです。よって、意識場が

二元構造だと、各々が「自我物語」を基準にして

「協働創造」をしようとするので、話し合いにしても

「どちらが、どれを、どっちの自我軸に合わせるか」

という「互いの自我物語を守る為の妥協的な

平等性」に着地したりする。しかし「一元構造」に

なると、「共通事実」という「接点」が軸になるので

協働創造は非常にスムーズになります。事実を

ツールに投影している「情動・思考」などの背景は

完全に剥離されるので「シンプル」な素材しかない

「世界が何もない・ただそう在るだけ」の場に

なるので、今の接点「〇」を、接点「△」へ創る、

みたいに「協働創造軸」がクリアになるのです。

我々が「協働創造」出来るのは、「共通事実」

という部分のみです。そして人間がいる限り、

その事実を軸に、あらゆる体験物語や世界は無限に

誕生し続けます。なので「こんな想いをさせるとは

ひどいじゃないか」「人の気持ちを考えるべきだ」と

共通事実の「投影」によって創造された世界を

軸に何を協働しても、「そうだな、人に対して

もっと優しくあろう」「配慮する」等々のように

「物語の中の体験者の在り方」が変わるだけで

「存在場」の「共通事実」は変わらないのです。

進化は接点の「共通事実」において具現化します。

なので「体現する」こと、「共通事実としての果」を

「A→B」のように変える事が重要になるのです。

外=現実側は、成るように成った「無限」という

「果」が、ただそう在り続けます。衝撃も平穏も、

あらゆる豊かさが無限に共存します。しかし、

意識場の創造構造が「一元」になると、

全ての体験が「平穏で豊かな」世界になります。

到達すれば、外がどうであろうと、何があっても

なくても、全ては「意識場が決める」世界しか

ないという事が「実感」として解ります。

「二元構造」→「一元構造」の意識場へ調いゆく

霊性進化プロセスは、叡知との邂逅を創り

「宇宙摂理との融合」のはじまりを創造する―。
 

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