あるYouTube動画で

ジンの歴史を見た方からのご質問がありました。


Q:「以前、中瀬さんはセミナーで

  オランダはワインが出来ない土地…

  みたいな話をされていましたが

  あるジンの動画で

  ネーデルランドが16世紀に

  20年間ブドウが不作でワイン産業が衰退し

  穀物酒が発達してジンのブームが起きた

  …と説明されていたんですが

  どういう事ですか?」


A:「ネーデルランドってのは

  今のオランダを指しますが

  昔は今のベルギーと今のオランダは

  同じ国でオランダ独立戦争の時に

  宗教的仲違いもあって

  最終的に別の国になりました。

  

  ベルギーは今でもワイン産地として

  多少知られているのですが

  オランダはその多くが埋立地だったので

  基本葡萄樹の栽培には適しません。

  実は穀物も難しい土地でもあるんですが

  

  さておき

  20年間の不作というのは

  小氷期の事で実際多くが壊滅しました。

  それがジンの流行を産んだのは

  自然だったのでしょう。」


Q:「ネーデルランド関係の

  オススメの本はありますか?」


A:「ややマニアックで買うほどではないですが

  こんな本もありますので良かったら…」

  (写真の本)


*********


ネーデルランドの歴史背景は

洋酒の歴史を語る上で

実は非常に重要なんですが

(ボルス社やキュラソー(酒)の誕生

仏ブランデーの誕生背景など)

あまり話題にすら上らないのは残念ですね。


特に歴史や宗教、文化や気候

当時の経済状況となると

お酒という商品の販促からは

少し遠いので皆さん敬遠されるんでしょうが

ヨーロッパのバーテンダーと渡り合うのなら

そうした知識もあっても良いのかと思いますね。


では頑張りください^ ^