人気のシェリーブランデー

ガルベイ社

「エスプレディド」

ソレラ 1941

オロロソ・カスク 36%


最近シェリー・ブランデーが

じわじわ話題ですが

何かお飲みになった事はありますか?


日本ではまだ馴染みが少ない

シェリー・ブランデーですが

ヨーロッパで一番古い歴史を誇ります。


多くのシェリー醸造所が

シェリー・ブランデーを作っており

その種類は200-300あると言われています。


100年以上前は

シェリー酒の醸造過程で出た

三番絞りなどが蒸留され

シェリー酒の空樽で熟成され

スペイン国内はもとより

オランダ、イギリス、ドイツなど他


旧スペイン領のメキシコや

フィリピンなどに輸出されてきましたが


ヨーロッパが

フィロクセラ禍から回復したことに加え

その後の第一次世界大戦

第二次世界大戦などの影響で

ヨーロッパの需要が高まり


1930年代頃から

シェリー・ブランデー自体の需要が拡大

シェリー酒とは別個に

造られるようになっていきました。


現在9割シェリー・ブランデーは

ヘレス産のパロミノ種ではなく

ラ・マンチャ産の

アイレン・ブランカ種を用いて

ラ・マンチャで蒸留(単式/連続式)され


原産地呼称のヘレスの地域に運ばれ

主としてオロロソの空樽を

またペドロ・ヒメネスの空樽

稀にマンサニージやフィノの空樽

アモンティリャードの空樽で熟成され

シェリー酒同様にソレラ熟成後


『シェリー・ブランデー』

として製品化されます。


シェリー・ブランデーの特徴は

幾つか挙げられますが

大きくコニャックやアルマニャック

またピスコなどとは違って


度数が36-38%*と低い他

大きな長所としては

水割りやソーダ割に向きます**


公式グレートとして

[ソレラ]

[ソレラ・レセルバ]

[ソレラ・グラン・レセルバ]

非公式グレートとして

[ホジャス・デ・サクリスティア]

と呼ばれる50年over熟成のものも

稀に見られます。


上記写真の商品

『エスプレディド』は

「素晴らしい」という意味で

数あるシェリー・ブランデーの中でも

安価で飲みやすく高品質を維持しています。


色は淡いアモンティリャード様の色で

柔らい飲口と適度なキレがあり

アルコールからくる甘みと

オロロソ樽由来のヴァニラ、味わいがあり

ほのかにオレンジの香りが残ります。


ストレートで飲んでも充分美味しいですが

ロックやソーダ割り

カクテルなどのほか

フランベやソースにも

気軽に使える味わいと価格になっています。


この10年ほどは世の中はすっかり

ハイボール・ブームですが

ウイスキーの次に

ハイボール向きなのは

シェリー・ブランデーという事に

気づき始めた方が増えてきたようで

私の知る限り

このエスプレディドが

一番売れているようです(^^)


どこかで見かけたら

一先ず試して頂きたいですし

飲食店やバーの方には

是非一度使ってみて頂きたい一本です!


ガルベイ社は1790年創業で

この商品は1941年ソレラのものです。

グレートはソレラ。

主としてスペイン国内

メキシコ、ドイツ、イタリアなどでも

飲まれています。


《注意事項》

最近、ウイスキーのシーズニングに使った

液体がシェリー・ブランデーになるという

情報が某組織セミナーであったそうですが

そんなことは絶対にありません!ので

誤解の無いようにお願い致します!



*北米向けなど一部地域には40%で

またシェリー・ブランデー表記を取った

36%以下のものもあります。


**コニャックやピスコなどは

逆に水割り/ソーダ割りには向かず

トニック割や

やジンジャーエール割り

の方が向いています。


輸入元:広島キムラ

購入先:ネット酒屋他