<休暇中の小ネタ>
トレドの大聖堂の間の天井にあったこの文字は
ヘブライ語*で「ヤハ」と呼び、
旧約聖書に出てくる「神」の名前。
*左からヨードヘーワーウヘーと読む。
誰でも聞いたことのある「ハレルヤ」は
「ヤハを賛美せよ」という意味。
宗教史に興味のない方には
チンプンカンプンかもしれないが、
ユダヤ教とキリスト教とイスラム教は
皆、旧約聖書**を共有している。
**モーセ五書(旧約聖書全てではない)
キリスト教はイエスの死後、
数百年経ってから成立したので
イエス自身は実はユダヤ教徒。
さておき、現在のカトリックは
イエス=神であり、神=三位一体***で
神もイエスも聖霊も同一の神/発したもの
とされる。
(***公会議で決定されらもので
聖書的根拠はない)
ところがカトリックは結果的に残っただけで
実はスペインは別の大きな一派があった。
それが『アリウス派』
アリウス派はイエスはあくまでも神の子であり
神そのものではないというスタンスだった。
数年だけアリウス派が優勢だった時期があり
そのまま行っていたら
世界のキリスト教はもちろん
美術や解釈も全く違っていたと思うと
感慨深い。
ただアリウス派なんてのはマイナーなので
覚える必要はないかも。
日本人が知っていたら面白いのは
イエズス会とフランシスコ会とドミニコ会、
あとはワイン、酒好きならベネディクト会、
シトー会、クリュニー会、カルトジオ会かな。
マドリッドにて