冷やすシェリー酒と

冷やさなくていい

シェリー酒との境界線

 

何故か未だ

シェリー酒というだけで

冷蔵庫に入れられる

シェリー酒

 

多くの方がティオ・ペペ・フィノを

冷蔵庫に入れる習慣があったせいか

何を疑うことなく

冷蔵庫に

入れるようですが

 

それ一回

止めてもらえませんか?

 

そもそもシェリー酒は

「大航海時代」を

代表するワインです。

 

大航海時代は

「帆船」の時代です!

ヨーロッパからアジア(日本)に

帆船で来ると

片道で1年から3年かかります。

 

その間、

赤道を何度も越えます。

冷蔵庫もエアコンもありません。

 

そんな時代にワインやビールより

日持ちするワインとして生まれ

好まれました。

 

帆船時代のシェリー酒の

見分け方は

「茶色いシェリー酒」です。

 

つまり茶色いシェリー酒は

そもそも冷蔵庫環境は不要なのです。

 

シェリー酒に似たものに

マディラとポートが

あります。


それらを

冷蔵庫に入れますか?

 

入れないですよね?!

 

つまり

アモンティリャードやオロロソ、

ミディアム、クリーム、

モスカテル、ペドロ・ヒメネスは

冷蔵庫保管は不要です!

 

常温で置いてください!

 

但し、

透明なシェリー酒である

マンサニージャやフィノは

冷蔵庫に入れて下さい。

 

何故ならそれらは

冷蔵庫登場と共に発達したもので

もはや帆船時代は終わり

蒸気船時代になってから

流行ったものだからです。

 

その歴史的分岐点は

1850年頃です。

 

この辺を知りたい方は

1851年のロンドン万博、

1855年のパリ万博辺りを

知れべてみてはいかがでしょうか?