<輿水さんの本を読書中>

「命の水」と言えば
フランス語のオー・ド・ヴィが
よく知られますが
元はスペイン語で
アグア・デ・ラ・ヴィダでした。

「命の水」と言えば
通常は「命を得る水」
のような解釈で語られますが
元は「命を持った水」という意味でした。

それは見た目が水なのに
腐らなかったからです。

アグア・デ・ラ・ヴィダ
という言葉を残したのは
スペイン北東部
カタルーニャ地方のスペイン人。

スペインは8世紀以降に
アラブから蒸留技術が流入
アンダルシアの12世紀ルネサンスで開花
その後北上を続け
何度か宗教的弾圧も受けますが
サンチャゴ巡礼を遡り、
また海を越えて北上し
ヨーロッパ各地に広がったと言われます。

その後地中海でもじわじわ広がり
イタリアでも修道士によって研究がなされ
14世紀ごろにロシアに伝わり
ウォッカとなった…
などと言われいます。

アイルランド発祥の伝説は各所にあり
アレキサドリア(エジプト)のエメラルド版(?)を
聖パトリックがアイルランドに伝え、
その何世紀もあとに
スコットランドに伝わった…とも言われ、
中でも有名になったのが聖コロンバ

因みにその聖コロンバの丘というのを
ゲール語で言うと
マッカランと言うそうです。