今シェリー通信講座の
教科書づくりをしているのですが

1890年代の
「英国でのワインの分け方」って
今と少し違う部分があったということは
ご存知でしたでしょうか?

今はあえて日本語化すると
・無発泡ワイン
・発泡ワイン
・強化ワイン
・香付ワイン
と分けますが、

この時代は
・食卓ワイン
・遷移ワイン
・発泡ワイン
・強化ワイン
となっています。

遷移(せんい)ワインという概念は
言うなれば
「熟成を意図したワイン」
みたいな感じで
今もボルドーやブルゴーニュなど
グランヴァンと言われるような
高級なワインに何となくありますが

今はそういう言い方/分け方は消え
多くが若飲みと消費回転を意図していて
どこか皆、食卓ワイン化してますよね。

それと拙著でも書きましたが
この時代の強化ワインは必ずしも
酒精強化を指さないんですよね。

というか、そもそも
英語のフォーティファイドにも
スペイン語のヘネロソにも
アルコール/酒精を足すという
直接的な意味はないんです。

因みに1890年代の強化ワインは
更に4カテゴリーに分類されていて

カテゴリー1にはシェリーやマディラ
カテゴリー 2       には ポ ー ト
カテゴリー  3  には  トカイやマラガ
カテゴリー 4       には 貴腐ワイン
が入ってます。