先日の某所セミナーの生徒さんから
「未開封のマンサニージャやフィノは
どれぐらいもつのか?」というご質問。
シェリーは酒精強化ワインであるので
いくらでも長く持ちそうなイメージがありますが、
それは琥珀色の熟成タイプや
琥珀色の甘口タイプに限っての話。
残念ながら透明-麦藁色の
マンサニージャやフィノは
実はそんなに長くもちません。
専門として来た経験から言いますと
瓶詰めしてから2-3年以内の消費がベスト
瓶詰め日は各社暗号化されているので
プロが見ても判読出来ない場合もありますが
気になる方は輸入元に確認されるといいですね。
つまり、あまり書きづらい部分ではありますが
「回転のいい輸入元や酒屋で買うのがベスト」です。
過去にマンサニージャやフィノを輸入したが
上手く行かなかった…という輸入元には
幾つかの特徴があります。それは
・知識が浅いまま始めた大手
・価格の安さを重視し大きなロットで輸入した会社
・営業がなかなか勧めず在庫が古くなってしまった
などなど
過去、20年に輸入元さんへは
色々アドバイスしていますが、
マンサニージャやフィノ輸入する場合は、
一回の輸入ロットを小ロットにして
多少の欠品があっても回転よく出すことが
顧客満足度につながります。
知る限り最近は状態の悪い
マンサニージャやフィノには昔ほどは
出会いませんが、稀に回転が悪すぎて
ハズレクジを引くこともあります。
ただそういう場合、よほどひどい時は
酒屋や輸入元に返品しますが、
多くの場合はソーダ割り+レモンで飲むと
かえって飲みごたえのあるレブヒートになり
またアヒージョの仕上げのフランベには
むしろフレッシュより向いているので
あえて料理用として好んで使います。
まずは回転のいい輸入元や酒屋さんを
選んで、時間が経ったような味がしたら
是非ソーダ割りやスープに入れてみて下さい!