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<独り言>


シェリー酒を飲むと

何故か本が読みたくなるが、

歴史を紐解くと

これは今に始まったことではない

と気づく。


今日の寝酒シェリー酒は

ディオス・バコ社の

【エスノビスタ・モスカテル・パサ】


エスノビスタとは

英語のスノッブのことだが、

スノッブとは本来はあまりいい意味ではなく、

貴族階級でもない人間が

それとなく語ることを意味した言葉。


そういう意味では

自分はスノッブなのだが…

さておき…


歴史をみていくと、

プロテスタントの登場、

英国の産業革命、

啓蒙思想、

フランス革命、

イタリア統一などに

端を発した平等という概念の中で

王侯貴族という形は衰退している感はある。


階級という形を抜きに言えば、

人類共通の平等は「生命」という

価値かもしれない。


今日行きつけの古本屋で買った

オパーリン著の「生命」は、

のっけから引き込まれる内容だ。

やはり岩波書店の本は素晴らしい。


この本は明日からじっくり読むとして、

私見ではあるが、

人が酒を飲むのは、

ある意味で「生命」への執着が根底にあると思う。


人類史をみていくと

限りある命をどう過ごすか、

どうすれば長生きが出来るのか…

その問いの中に常にあったのは

動物界の中で人間が選らんできた妙薬「酒」だった。


勉強中の自分が

なんら結論じみたことを言う気はないが、

嗜好品としての酒の勉強は、

酒の本を読めばいいが、


人類と酒の関係を知るには

「生命とは何なのか?」

という問いを持ちながら

それを論じた種々の文献を読み漁り、

バーで様々な人と語らう

まさにシンポジウムをもつことで学べる気がする。


かつて開高健が言っていたが

「酒は学校だよ」

全くそう思う。