近年増えてきた
モルト・ウイスキーのラベルの
「PX」という文字。
これは極甘口シェリーの
【ペドロ・ヒメネス
Pedro Ximenez】
を意味するものです。
ペドロ・ヒメネス・シェリーは、
17世紀に当時のイングランド(後の英国)で
飲まれていた記録もある
歴史のあるものです。
世界一の糖度を誇るワインとしても知られ、
その甘さは貴腐ワインの糖度を軽くこえます。
夏の終わりに収穫された葡萄は
1-2週間かけて天日で干され、
独特の籠に入ったまま圧搾されます。
干し葡萄のどろどろした搾汁には
ブランデー(無色)が加えられ、
シェリー酒同様のソレラでの熟成を待ちます。
PXカスクでの熟成は以前からありましたが、
世間的にはダブル・マチュアードが登場してから
俄かにキーワードに加わったのではないでしょうか?
最近ですとベンリアックのPXカスク
などがありましたが、
つい最近出たラフロイグLaphroigのPXが
"PX Cask"と目立つ様に表記したことから、
再び話題になっているようです。
PX自体のことも、
ウイスキーとの関係はここでは
書ききれませんが、
樽を通じてシェリー酒そのものも
飲んでみようという方は増えるのは
嬉しいことです!
続きをという方は、
是非一度五反田のカウンターにまで
足をお運び下さいm(__)m