spain

先月のことでしたか、ある方から連絡がありました。
「スペインに一緒に行ってもらえないか?」
「スペイン語は全く、英語は挨拶しかわからない…」
「色んなバルに行きたい…」

などなど…

予てから色々な方に「ツアーやらないの?」とかよく言われるですが、
過去に少人数や団体など数回人を連れていった経験から、
気苦労が多く、自腹払って自分の目的が果たせないことが多いので、
その手のお申し出は基本お断りしてきていました。。。

ただ今回は、以前、大変お世話になった方で恩もあり、
費用は先方持ちということで根負けし、お引き受けすることにしました。

誰といつ行くかは内緒とさせていただきますが、
いい機会なのでスペイン旅行準備の一部に
歴史の話などを取り混ぜてブログにしてみたいと思いますw


スペイン旅行準備
第一章「本を買う」


旅行はツアーで丸投げという方もいれば、
全部自分で決めたいという方もいれば、
事前に決めて行きたいという方もいれば、
飛行機だけ決めて行きあたりばったりという方など、

旅行には様々なスタイルがありますねw

そもそもマルコ・ポーロの時代(13-14世紀)や
大航海時代と東インド会社から想像できるように
商人でもない限り外国へ行くことなどなかったのですが、

17世紀になると英国の紳士が「グランド・ツアー」として
フランス・イタリアに出かける一種の修学旅行が生じ、

19世紀になると帆船から蒸気船に、
馬車から汽車へと移動手段が増え、

1840年代には英国の禁酒運動家だった「トーマス・クック*」
禁酒運動大会へのツアーを企画手配したことから、
近代的なツアーというものが始まりましたw
*時刻表で有名

因みに「ツアー」とは、
ギリシャ語由来で「円を描く道具」を意味しており、
それが片道ではなく、周遊し戻ってくるという意味で
英語のターンと同じ根っこを持つ言葉になっています。

余談だがら「トラベル」とは、
三つの棒というのが原義で意味は「骨の折れる(仕事)」という意味ですが、
旅にトラブルはつきものとはいえ、トラベルとトラブルは関係ない言葉ですw

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さて、旅行をする時にまず用意するものとしては「ガイド」ブックですね!
ガイドは古フランス語や古ドイツ語由来で「見せる、見る」という意味です。

皆さんご存知の「ミシュラン」は1900年から、
「地球の歩き方」は1979年からあるそうですが、

遡ること1888年に「コダック社のカメラ(写真)」が普及する以前は、
「イラストレイテド・ロンドン・ニュース」(1842-1971)のように
ガイドブックも文字情報に加え「イラスト」が主体で、
英国の「風景画家ターナー」などがそういった絵を描いていました。

現在のガイドブックは非常に進化しており、
テキスト情報・写真・地図に加え、
その国の外国語会話集などがあり大変便利になりましたねw

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さて、今回ご紹介するスペインの本は5冊ですが、
全てを買う必要はありませんw

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ワンテーマ指さし会話 スペイン×バル とっておきの出会い方シリーズ/株式会社情報センター出版局
著者が二人(川口さん&竹中さん)とも友人
ということを差し置いても、これは一押しです!
どれか一冊を買うなら断然コレでしょう!

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旅の指さし会話帳12スペイン第四版 (旅の指さし会話帳シリーズ)/情報センター出版局
これは多くの方が買われる本の一つですが、
スマートフォンのアプリにもあるので、ダウンロードもいいでしょうw

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「食」のスペイン語/東洋書店
この本は切り口は一冊目に似ているのですが、
どちらかというと「スペイン語の勉強」「スペイン料理店従事者向け」なので、
旅行だけが目的の方には向きませんねw

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これはスペイン料理とお酒の事典でサイズも小さく
旅先のメニューを読むのには大変便利なのですが、
どちらかというと「プロ向け」なのに加え
書店で手に入らないのが難点ですね。

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スペインのBARがわかる本―グラナダ・バルの調査記録報告書/バルク・カンパニー
最後のこの本は、
「スペイン・バルとは何か?」を知る上でのバイブル的存在で、
「これからバルを始めたい」「スペインのバルをちゃんと知りたい!」
という方には絶対勝ってほしい本ですが、
「旅行するなら教養も身につけたい」
という意識の高い方にもお勧めです!

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さて、既存のツアーではなく、個人で行くにはどうしたらいいのか?
次回は誰でも出来そうな手配について書いてみたいと思いますw