第2回「シェリー酒と白ワインは何が違うの?」
に引き続き第3回は


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シェリー酒入門講座
第2回「シェリー酒のアルコール度数って?」


前回、
「シェリー酒はややアルコールが高く大体20%前後」
と書きましたが、

次にくる疑問が
「シェリー酒のアルコール度数って?」
という疑問ですね。

第1回の写真にもあったように
シェリー酒と一言に言っても
見た目も味わいも非常に幅があります。

それはビールがやはり
見た目も味わいも非常に幅があるのと同じです。

では「シェリー酒のアルコール度数には
どれだけの幅があるのでしょうか?」


それは
「15%-23%」
と幅があります。


例外で7%、歴史的/過去には25%
という度数もあります。

普通の「ワイン」というものは
葡萄の果汁を搾って発酵し
アルコールを得たものですが、


その果汁の「糖分」は
「ビールよりは多く、日本酒より少ない」


という特性から
国や地域品種などの差はあるものの
7-14%を作りだすのが限界です。


興味深いことにビール、ワインなど
甘い液体を発酵することによって造られる
「醸造酒」と呼ばれるものは、


醸造酒を蒸留してアルコールを濃縮させた
「蒸留酒」に比べると、

長く保管することが難しく、
一度開封してしまうと
「直ぐにダメになる/不味くなってしまう」
という短所を持っています。


であれば
「日持ちしない醸造酒に、日持ちする蒸留酒を混ぜたら」
いいのではないか?!
という発想/工夫が生まれたのです。


この発想/工夫が顕著に表れたのは
「大航海時代」

本格的に始まったのは
「東インド会社」の時代
からです。


では、
「どんな醸造酒に、どんな蒸留酒を足したのでしょう?」
それに
「どうやって足し、何故度数の違いが生まれたのでしょう?」

ということで、
次回は「シェリーのアルコール度数の違いとは?」
について書きたいと思います。