![cine](https://stat.ameba.jp/user_images/20140111/11/catador/47/b2/j/t02200311_0354050012810337139.jpg?caw=800)
1954年公開の
オードリー・ヘップバーン主演の
【麗しのサブリナ】の
リメイク
ハリソン・フォード主演の
【サブリナ】
映画とお酒関をテーマにした本の
よく映画のサブリナの中に
「サブリナがシェリーをラッパ飲みするシーンがあり…」
とあって、ずっと気になっていましたw
先日、近所でたまたま
中古でサブリナのDVDがあったので購入。
早速見てみました!
彼女が留学する前のシーンです。
調理場に行き、戸棚を開けて迷わず
シェリーのボトルを取り出し
![cine](https://stat.ameba.jp/user_images/20140111/11/catador/74/4e/j/t02200165_0800060012810337141.jpg?caw=800)
一気飲み!w
![cine](https://stat.ameba.jp/user_images/20140111/11/catador/9a/c8/j/t02200165_0800060012810337140.jpg?caw=800)
でも、でも・・・
これ、シェリーはシェリーでも
カルフォルニア産のイミテーション・シェリーなんです・・・w
シェリーはスペインのヘレスで作るスペイン固有のワインで、
原産地呼称統制法とEUのワイン法で守られているんですが・・・
実は、歴史が浅い、アメリカやオーストラリアは
これらを守る加盟国ではないので、
国交のある国以外では順守する必要がないんですね。
つまり国内消費や他の非加盟国同士では
順守する必要もなく輸出入も可能という、
まぁ誰にとって好都合かという法律なので
これも致し方ないw
例えば、特許や商標だって、
国内で取っていて、輸出する際に輸出先で取っていなければ、
仮に侵害されても訴えられないんですねw
よくお隣の国で勝手に
名前から製法から真似されて問題になってますがw
![sherry](https://stat.ameba.jp/user_images/20140111/11/catador/ce/8a/j/t02200207_0232021812810339673.jpg?caw=800)
ただまぁ、これはスペインに
全く問題が無かったというとそうでもなく・・・
歴史上、英国への輸出が主だったシェリーは
英国人が飲むワインとして必須なものでした。
しかも19世紀のパスツール以後の醸造学の発達や、
20世紀のように衛生観念の徹底がなされるまでは、
安全で日持ちする貴重なワインでした。
英国系移民が重要な位置を占める米国でも
もちろんシェリーの需要はありました。
ところが・・・
スペインのフランコ独裁政権下で、
ナチが関与した例のゲルニカの爆撃事件が起こって、
1940年代は世界中でスペイン産の不買運動が起こり、
シェリーも輸出入できなくなってしまったんですね。
当然、それまで飲んでいた国は
似たものを作らざるを得なくなり、
カルフォルニア大学のデイビス校では、
イミテーション・シェリーの製造研究が盛んになったんです。
そこからカルフォルニア・シェリーは独自の世界観を構築。
正直、決して美味しくも本家に迫るとも思えませんが、
アメリカ市場では通用するものが出来上がったんですw
僕も研究の一環で色々取り寄せ
これまで十数種ほど飲みましたが、
口に合うのは無かったですがww
でも、カルフォルニア大学のデイビス校の研究書は
シェリーやフォーティファイドの勉強には
非常に助かる教科書になっていますw
ご興味あるかは是非w