A.R.Valdespino社のセカンド
Antonio Romero社


最近は聞かれなくなりましたが、
A.R.ValdespinoのA.R.って何ですか?と
聞かれることがありました。

それがAntonio Romeroです。

シェリーの醸造所や熟成庫は通常ボデガBodegaと呼ばれますが、
このボデガという言葉には大小の使い分けがあり、

大きく会社という意味でのボデガという括(くく)りと、
各熟成庫につけたボデガ名でラベルを作る括りなどがあります。

現在でも、ほとんどの大手ボデガでは、
会社の主力商品のほかに、熟成途上や、格落ち品など、
様々なレンジのシェリーを保有しています。

場合によってはそれは、農協を通したり、
個人に売ったりすることもありますが、

常に熟成を続けている、
半端ものが出てきてしまう、
買収した小規模ボデガのストックが増えた、
などなど、様々な理由で、
はなから長期継続しないシェリーを世に出す場合があります。

このAntonio Romeroのシリーズもそんなブランドの一つです。

このラベル上には、
どこにもA.R.Valdespino社の文字はありませんが、
業界の人が見れば、すぐに同社のものだと解りますw

$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-sherry
Antonio Romero Dry Old Amontillado

$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-sherry
Antonio Romero Palo Cortado del Carrascal

$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-sherry
Antonio Romero Olorosop Viejo

恐らくオフィシャルのクリアデラ系の出荷調整品だと思われ…
いずれも深みとコクのある商品ばかりでしたが、
やはりそこはセカンド・クラス。

高額を払ってまで…
というほどのものではなかったですけどね…w

でも十分値段に見合う味わいがありましたヨ。

シェリー消費の本場である英国には、
この手の面白商品が今でも散見します。

そんなシェリーを探すロンドン酒屋散策…
またやりたいものです…

あぁしばらく行っていないなぁ~w