アクセス解析で、この数日ずっとある
【ドライ・サック・シェリー】
Dry Sack Sherry
巷で何か起きているのでしょうか?w
恐らく、
ラベルにミディアムMediumとしか書かれておらず、
アモンティリャード・ベースのミディアムなのか、
オロロソ・ベースのミディアムなのか、
その辺のご興味があってのことかもしれませんねw
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ドライ・サック・シェリーは
スタンダード・シェリー*の一つ(中甘口)として、
約100年もの間、世界中で有名な銘柄です。
*ドライはティオ・ペペ
ミディアムはドライ・サック
スウィートはブリストル・クリーム
ボデガの開始は1877年で、
ルマサ社Rumasaや、バルバディージョ社Barbadilloが
所有していた時期もありましたが、
現在はメディナ社Medinaになっています。
このドライ・サックの生産が
開始されたのは1906年からですが、
アモンティリャード、パロ・コルタド、オロロソに
ペドロ・ヒメネスをブレンドしたという
ある意味タイプ名が表記できない
いわゆるミディアムになっています。
このドライ・サックのややこしいところは、
現在の会社のWebでは
「オロロソのミディアム」とされていますが、
調べる資料・本によっては、
「オロロソ・アボカド」
(スペイン語の本)となっていたり、
「アモンティリャード+ライト・オロロソ+PX」
(英語の本)となっていたり、
「アモンティリャード+パロ・コルタド+PX」
(同社発行パンフ:古)となっていたり、
さらには同社を訪問して聞いても
色々ブレンドしていると曖昧な答えしか頂けない点w
要は「時代の好みに合わせてブレンドしてきた…」
そんなところなんでしょう。
しかも、その知名度を利用して、
今となっては同名のフィノがあったり、
オロロソ・ドゥルセがあったりと、
もはやオリジナルのミディアムであったとする位置まで
曖昧になってしまいましたww
昔は同社のフィノと言えば、
パンドPandoか、
ペール・ドライPale Dryが人気だったんですがね…
ラベルも、ボトルと共にこんな感じに
かなりモダンになりましたしねw
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日本ではコールドベック社が輸入していた時期もありますが、
もう何年も明治屋さんの輸入になっています。
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ちなみに、このドライ・サックのサックとは、
シェイクスピア作品中にも出てくる
シェリーの呼称の一つです。
同社では、
これまでもシェイクスピアの作品名から
幾つか名前を採用しており、
現在も製造している
「冬物語 A Winter's Tale」という
アモンティリャードや
製造を中止した
「お気の召すまま As You Like It」という
オロロソなどがありました。
あ、でもこの絵の女性は
シェイクスピア作品とは関係ありませんw
では何のどういう絵か?は、
またいずれ…
まだまだ暑いので、
ドライ・サック・ミディアムをロックや、
ソーダ割りななんかでグビグビいくのも
イイかもしれませんねw
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追記:2013年3月
日本の多くの紹介ページに
ドライサックの開始が
1902年になっていますが、
正しくは1906年です。
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