$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-book

いつもご活躍をFBで拝見している
ハンガリーのカタさん(片木雄詞氏)からFBメールが来て、
軽くお茶をしながらお話しでも…となりました。

彼は、ハンガリーで葡萄栽培とワイン醸造をしながら、
コルヴィヌス大学でワイン醸造学の修士課程を終えたという
誰にも負けないハンガリー・ワイン・ラバーです!

とはいえ、ハンガリーと聞いても
イメージ出来るものって少ないですよね…
実は僕も殆ど知らないんです(汗;

**********

Wikiから拾うと…

首都はブタペスト
ドナウ川やカルパティア山脈が知られる

1989年に共産党崩壊
同年、共和国として再スタート
2004年にはEUに加盟…

食文化的には
トカイ・ワイン
フォアグラ
グヤーシュ(スープ)

と、こんな感じ…

ま、ワインの勉強的にはトカイの貴腐は外せませんし、
以前、商社で働いていた頃に扱っていた
フォアグラはハンガリー産でしたし、
最近だとマンガリッツァ豚が有名ですね!

他には香水系の話で出てくる
ハンガリアン・ウォーターとか…

でもそれぐらい…

**********

中瀬年表を調べると
青銅、鉄、銅など鉱物資源に恵まれた国で、
トルコの侵略やオーストリアとの関係を経て今に至る…

Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-Book
(貴腐化してく葡萄の写真)

有名な貴腐もトルコ軍との攻防で収穫が遅れた為、
偶然に生まれたもの…

あとは煙草が有名ですねw

そんな知られていない国の
知られていないワインの紹介に人生をかけているカタさんから、
ハンガリーの現状や展望、彼の夢や希望を伺いながら、

シェリーやスペインの現状、
僕がしてきたこと、していること、しようと思っていることなど、
どこかお互い興奮気味に話し、
二時間が30分に思えるぐらいあっと言う間のひと時でした…

甘口メインで発達してきたハンガリーのワイン業界は
この10年ほどで辛口に移行したそうで、
その影にも日本人の存在があるとか・・・

そういえばSC時代、
ワイン界の凄メンツが3階貸し切って、
ハンガリーワイン会やってましたが、
何か、関係あったんでしょうかねぇ…

それはそうと、
甘口ワインに対する見方というものは、
確かに長いスパンで見れば
それを長期に渡ってみてきたヨーロッパの中でも大きく変わりましたね…

それには様々な理由が考えられますが、
大きくは、砂糖が、そして甘いということに、
もはやかつてほどの価値が無くなったからでしょう。。。

奇しくも不景気には甘口が受ける…なんて話もありますが、
最近のヨーロッパの現状を見るとこの先どうなるのか??

日本でもビールのスーパードライや、
淡麗辛口の日本酒が異常に受けた時代がやや落ち着きを見せ、
この不景気のせいなのか、脳が疲れているのか、
それともお酒が強くない世代に甘口が受けているからなのか、
いや、女性優位の社会なった時、甘口が売れる様になったからなのか、
理由は一つではないでしょうが
シェリーを扱っていても、この15年で
甘口のシェリーは凄く出るようになりましたね…

実際は嗜好の流行りみたいなものは、
国、地域、時代、世代、性別によって
少しづつずれながら同時進行しているので、
商品の紹介というものは、そこを見極める必要があるんでしょうね…
頑張って紹介しても相手に響かなければ意味がない…

でも、その見極めは至極難しいし、
そこに打って出るのはまた別のスキルや人脈が必要ですね。

僕もシェリーを知ってもらう、飲んでもらう、
いい印象を持ってもらうのに自分なりにやってきましたが、
棘の道でしたねw・・・ま、進行形ですがw

辛かったのは、カタさん同様、相談できる知人・友人が少ないこと。

正直、カタさんはこれまで親しく何かをしてきた訳ではないのですが、
今回お誘い頂いて、お話をさせていただき、
苦労や、希望、夢を聞いていると僕ももっと頑張らねばと思いました。

*****

そもそも彼と知合ったのはネット上で、
しかもそのきっかけが産膜性酵母だったんです…w
なかなか稀有な繋がりでしょ!

秋、冬と再度短期帰国予定があるそうなので、
どこかイイタイミングで
産膜性酵母系ワインの勉強会か試飲会でも出来たらとも
話が出来ました!

なかなかマニアックなテーマではありますが、
ご興味ある方はお声かけて下さいね!

*****

写真の本はカタさんからの御土産!

有難うございます!

ハンガリー語だから全く読めないけどw

でもこの手の写真は写真や地図、
表、数時情報などで、少しだけ情報は拾えるので、
それなりに楽しめますw

Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-Book
(プトニュス数による色の変化)