$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-lepant
(レパントの海戦)

いつからでしょうか、
アクセス解析の検索ワードで
「レパント ブランデー スペイン」
っていうのがずっとあるんですが、
最近見かける安価な並行品のせいでしょうか…(笑

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「レパント」は、ティオ・ペペの生産者である
ゴンサレス・バヤス社が産するブランデーです。

シェリー酒の情報も少ないですが、
シェリー・ブランデーの情報はさらに少ないですよね…
バー業界でも下手したらJISさんの紹介した
ARV社のブランデーで初めて知ったなんて方もいるのでは?

か、洋酒辞典で見たことはあるけど…とか、
あのダリ・デザインボトルは知っているよ!とか…
ま、日本では全然馴染が無いですよね。。。

スペインでブランデーと言ったら
9割はシェリー・ブランデーなんですが、
日本では未だ全く知られていない…残念です…

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現在、三種類のレパントがありますが、
古くからリリースされているのは下記の一番目のレパント。

$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-brandydejerez
"Lepanto Solera Gran Reserva"
レパント・ソレラ・グラン・レセルバ

蒸留:単式蒸留器
樽:シェリー酒の空樽*
*最初の3年はティオペペの空樽、
その後はマツサレムの空樽で熟成。

樽材:アメリカン・オーク
ソレラ開始:1869年
度数:36%

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このレパント、古くから好きな方は、
(と言っても少ないですが…)
以前の瓶というか栓が良かったと仰いますね。
全く同感です・・・

あの形、特にミニチュアが最高にカワイイ…
何でかというと、実はその時代の瓶はある瓶を模倣したもので、
それをまた違うものに使ったシーンが、
あのペネロペクルス主演の映画のちょっとしたシーンに出てまして(笑

気付いた方います?(笑
いたら凄い!

えっ?何の映画かって?

それは…ま、いずれ…(笑

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話しを本題に戻して…

上記商品を元に、
ウイスキー界のフィニッシュ系のものに影響を受けて
リリースされたのが以下の2商品。

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"Lepanto Solera Gran Reserva"
Oloroso Viejo
レパント・ソレラ・グラン・レセルバ
オロロソ・ヴィエホ樽

蒸留:単式蒸留器
樽:レパントSGR+オロロソ・ヴィエホの空樽(3年)
樽材:アメリカン・オーク
ソレラ開始:1869年
度数:36%

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Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-brandydejerez
"Lepanto Solera Gran Reserva"
Pedro Ximenez
レパント・ソレラ・グラン・レセルバ
ペドロ・ヒメネス樽

蒸留:単式蒸留器
樽:レパントSGR+PX(ノエ)の空樽(3年)
樽材:アメリカン・オーク
ソレラ開始:1869年
度数:36%

ちなみに「レパント」とは歴史好きの方なら
直ぐにお気付きだと思いますが、
「レパントの海戦」:1571年に因んだものです。

で、レパント自体はギリシャのとある港町のイタリア語名。

最後の十字軍とも云われますが、
対オスマン・トルコ(イスラム教徒)軍の戦いで、
後に無敵艦隊と云われるキリスト教連合海軍が勝った海戦の名前ですね。

一応レパントでの海戦は1499年、1500年にもありましたが…
まぁ通常レパントの海戦と言ったら1571年の戦い。

そうそう、あのドン・キホーテの作者
セルヴァンテスも乗っていたんですよ…

でもこの戦い、勝ったはいいんですが、
この後の事を考えると、
果たして本当に良かったんだか…ねぇ…

なお、レパントの海戦に関しては
塩野七生さんの以下の本を是非ご一読を。

レパントの海戦 (新潮文庫)/塩野 七生

¥500
Amazon.co.jp

参考:
Guia del Brandy de Jerez, Jose Penin 1993/2003
Gonzalez Byass Web

*****追記:2014年3月*****
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