![$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-sake](https://stat.ameba.jp/user_images/20120423/11/catador/6a/a7/j/t02200220_0400040011931955265.jpg?caw=800)
アクセス解析の検索ワードで
たまに…ですが、
「日本酒 シェリー酒 共通点」
っていうのもありますね…
私の著書「シェリー酒:PHP」の中でも軽く触れた部分ではありますが、
シェリー酒と日本酒には非常に多くの共通点があります。
それは、その大きな概念や、細かくは醸造的な部分にまで様々です…
今回はその概念、考え方を軽く書きたいと思います。
*****
日本酒には大きく
「純米酒」と「本醸造」という区分がありますが、
この区分をワイン界にあてはめると
「スティル・ワイン」と「酒精強化ワイン」という区分になります。
つまり、言いかえれば
「シェリー酒」は「本醸造ワイン」となりますし、
逆に「本醸造」は「酒精強化清酒」と言い換えることが出来ます。
*ここで言うのはあくまでも概念的・イメージです。
本醸造ワイン?
*****
次に日本酒には
「大吟醸」「普通酒」「古酒」
などの区分がありますが、
これをシェリー酒界にあてはめながら例えると、
「大吟醸」は「マンサニージャ」や「フィノ」的
「普通酒」は、ある意味で「オロロソ」的
で、
「古酒」は、「アモンティリャード」や「オロロソ」的
なイメージになります。
葡萄はお米とは違い
削る(精米)というワケには行きませんが、
その代わりに、圧搾の違いや濾過によって、
果汁の質を調整することが可能です。
いわゆる葡萄果汁のフリーランや一番搾りは、
精米歩合の高い米に似た感じに、
二番搾りや三番絞りなどは、
言ってみれば精米歩合の低い米に似た感じになるのです。
一番搾り吟醸ワイン?
二番搾りオールドワイン?
*****
他には、日本酒の蔵は、
その多くが酒造米の栽培をしているわけではありませんが、
シェリー酒のボデガ(酒蔵)も、
歴史的事実を含め、その多くが葡萄を購入して仕込む場合が多かった…
など、世界観的には大きな類似点があります…
*****
最後に…
残念ながら飲むものと思われていない
日本の「味醂」も
本来は飲むものとして造られ、
その概念は
強化ワインのペドロ・ヒメネスやモスカテルに酷似しますが、
その話は、またの機会に…
白葡萄味醂?
*****
シェリー・カタログiPhone Appも是非!