$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-takashimaya

シェリー酒の疑問は私「中瀬航也」がお答えいたします!

このアメブロの機能として面白いのが
「アクセス解析」と、その中の「検索ワード」。


どれぐらいのアクセスがあって、
どんなキーワードから来ているのか解るんですね。

もちろんブログ内に、どこかに引っかかるワードがないとダメなのですが…

そこで最近多いのが、

【シェリー 白ワイン 違い】です(笑

確かにお店で透明系(フィノやマンサニージャなど)をお出しすると

「白ワインは飲んだことあるけど…味も香りも違うし…」
「度数は白ワインより強いみたいだけど、白ワインより飲み易いな…」

また褐色系(アモンティリャードやオロロソ)をお出しすると、

「色が全然、香りも味も余韻も、白ワインとは全然違う…」
「白ワインに樽の色や味がついたものなんですか?シェリー樽とか?…」

などの御感想、御疑問を頂きます。ハイ。

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そこで、簡単な話からちょっと難しい話を
今回はQ&A形式で…


Q:白ワインとの大きな違いは?

A:製法が違います。

Q:どう違うんですか?

A:シェリーは白ワインにした後にブランデー(無色透明)を足し度数を高めます。

Q:何でそんなことするんですか?

A:15%以下のワインは酢になるリスクが、
18%以下のワインは長期熟成に耐えられないからです。
シェリーは大航海時代、長期航海用の需要に合わせて発達したので、
18%以上の度数が求められました。

Q:じゃぁブランデーの味が足されてるの?

A:足されるブランデーはワインを蒸留しただけの無色透明なもので、
それ自体には殆ど個性はないので、
透明系なものの個性となっているのは酵母が主、
褐色系の個性となっているのは熟成した際の香味です

Q:酵母は白ワインも関係あるんじゃないですか?

A:透明系シェリーは普通の酵母のあとに別の酵母がつきます。

Q:足すんですか?

A:全て自然発生です。

Q:ではその酵母がつかないものは?

A:それらは空気と直接触れながらで熟成し
味噌や醤油などの熟成発酵食品同様に熟成されて
色や香り、味が変化していきます。

Q:じゃぁ何故、他の国の白ワインはそうしなかったんですかね?

A:いい質問ですね(笑
でも、その答えは次の僕の本で触れるので、
それが出版されたら、買って読んで下さい(笑



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シェリー酒に用いる樽は100%アメリカン・オークです。
ウイスキー界で言われるスパニッシュ・オークは、
シェリー酒の醸造・熟成には不向きなので用いません。

シェリー酒は全て樽で熟成しますが、
シェリー酒の茶色は樽の色ではありません。

日本でも白い大豆で醤油を造るでしょ?
それと同じです。

もっと色々知りたい方は、
Sherry Museumのカウンターか、
Sherry Museum主催(不定期)セミナーへ是非ご参加を!


シェリー・カタログiPhone Appも是非!