少しづつ普及してきてはいるシェリー酒…
でも、明らかに最近、
シェリー酒に対する興味が高まっている気がします…
そんな先日・・・
「最もスタンダードなシェリー酒って何ですか?」
と質問されました。
(ま、これはよくある質問ではあるのですが…)
正直これには、捉え方によって
色々な答えが用意出来るとは思いますが、
通常、日本でスタンダードと言えば、やはり
![$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-Jerez](https://stat.ameba.jp/user_images/20111114/12/catador/56/d6/j/t01140150_0114015011610629047.jpg?caw=800)
「ティオ・ペペ Tio Pepe」
という事になるでしょう。
ティオ・ペペが有名になった/なる要因には幾つかありますが、
これは別の機会に譲るとして、
まだまだ、日本中のバーでは、
「シェリー酒と言ったらティオ・ペペと相場が決まっている…」
という感じでしょう。
ただ、これ、世界でもそうなのでしょうか?
その答えは、
ある意味、Yes、ある意味、Noとも言えます。
一応、世界的スタンダードと言えば、
辛口は*
Gonzales Byass社の
![$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-Jerez](https://stat.ameba.jp/user_images/20111114/12/catador/e2/8a/j/t02200222_0571057511610653072.jpg?caw=800)
【ティオ・ペペ】
Tio Pepe Fino / Dry
中甘口が
Williams & Humbert社の
![Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-Jerez](https://stat.ameba.jp/user_images/20111114/12/catador/e6/83/j/t02200215_0800078111610623549.jpg?caw=800)
【ドライ・サック・ミディアム**】
Dry Sack Medium
甘口が
Harveys社の
![Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-Jerez](https://stat.ameba.jp/user_images/20111114/12/catador/f5/85/j/t02200271_0800098511610623547.jpg?caw=800)
【ブリストル・クリーム***】
Bristol Cream
*最近はHidalgo La Gitana社のManzanillaが勢力増強中…
**Dry Sack Oloroso 15年は別物。
***
となるでしょう。
ただ、このドライ・サックと、ブリストル・クリームは
蔵元にでも行かない限り、
スペイン国内で見かける事は、
まず、あり(え)ません。
それは、ある意味、深くて長い理由があるのですが・・・
ま、一言で言うと、
これらのシェリー酒はブレンドという意味において
スペイン生まれではなく、
消費の多い、英国や米国、及びその影響を受けてきた国々で広く支持され、
また一方で、シェリー酒の多くがポートやマディラ同様、
甘口が支持されてきたから故、
英国や米国では、
日本でティオ・ペペしか無い店が多いのと同じ様に、
ブリストル・クリームしかないという店も多く存在します…
ということで…
一概に
「ティオ・ペペが、グローバル・スタンダード」
とも言えないのです…