[Mixi日記から引越し]

明日は銀座のTホテルで
ヴェネンシアドール公認試験対策の講義がある。
って、こう書くと参加するようだが、参加は参加でも、
私の場合は、去年同様、話す方・・・だが(苦笑

年々どうなっていくのか?という日本の試験・・・。
いい加減、これまでのずさんさが出てきたか?・・・
スペインでは本来、ヴェネンシアドールというものは、
世襲制で外人などなれないものだった・・
自分はそれを切り開いた人間の一人という自負はあるが、
実際は、別の力に力ずくで切り開かれてしまった。

大体、日本の試験主催者達がシェリーについて
どこまで知っているかがはなはだ疑問だ・・・。
「ワインが判る」⇒「シェリーが判る」にはならない。
少なくとも、シェリーを10年扱ってきてそう感じた。
「似て全く否なるもの・・・」だからだ・・・。

日本は何でも権威社会・・まぁそれ自体は否定しないが・・。
でも、こと他国の文化が絡んでくるとどうか・・・
少なくとも、慎重にすべきという事実には変わらないはず。
ところが、日本のそれはおおよそ慎重とは言えない・・・。

シェリーの歴史は少なく見積もっても700年を超える。
それを他国の人間がろくに調べも知りもせずに
資格の名の下に、人を裁いていいものだろうか・・・。

もちろん、私にもそれはあてはまる。
だが、私は慎重なつもりだ・・・。
日本の機関も、受験者ももう少し慎重に、
そして、それが「700年の歴史を背負っているんだ!」
という自覚をもって欲しい。。。

醸造学や歴史は多少数学的でも、
サーヴィスとは感覚的なもの。
感覚は試験にできないから排除して、
数学的に処理できるものだけをパスしたからといって
それが、感覚をそなえた・・・
つまりいいサーヴィスができるとはならないはず・・・。

そもそも試験とは誰のため? 
自分の為? それともお客様の為?