1953年6月
ヘレス及びサンデマン社を訪れる
ツーリスト用に作られた地図がある。
その中には、
The City, Vineyards, Vintage,
Añadas, Soleras, Blending,
Fining, Casks
と、それぞれ用語解説がある。
その"CASK"の項には
『シェリー酒は樽無しでは成立しない。
それは貯蔵・熟成・輸送に用いられる。
樽は全てアメリカン・ホワイト・オーク製で(略)
大部分がソレラに用いられる…(略)』*
とある。
*この掲載部分は勝手に使われると嫌なので、
ここでは公表を控えさせていただきます。
近い将来、また書くであろうシェリー本で
改めてきちんと紹介します…
以前からずっと言い続けているが、
【シェリー酒にスパニッシュ・オークは用いない!】
のである…
これは、その証拠の一つである…
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樽とは直接関係ないが、
興味深いのは地図にカディスからの距離(54km)と
ジブラルタルからの距離(165km)が書かれている事…
当時から観光で来るのは、ほとんどが英国人で、
またそのほとんどが船旅で、
カディスやジブラルタルの港から来ていたからなんですね…