2011年10月19日
ワイン輸入商社「イムコ」さんの企画で、
D.O.モンティージャ・モリレスの生産者
クルス・コンデ社
のメーカーズディナーの御誘いがあり
夫婦で行ってきました。


場所は田原町にあるスペイン・バル「アメッツAmets
真新しいく、雰囲気はあり、シェフが5年ほどスペイン修行してきたというお店です。
全体的な雰囲気は、赤、黒、渋い額のポスター達と、
どこかオジャリア銀座店に似てるなぁ(笑

アジア輸出担当?のマリアさんからの挨拶があり、
フィノからスタート。


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ちゃんとメニューも作ってありイイ感じです。

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約12名だったテーブルは二つに分かれてました。
僕のテーブルには、マリアさん、イムコ社長、我々とSSJのNさん、
武蔵屋のN&Kさん、そしてあのS委員会のAさんも来てました。


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サルーの声と共にフィノの乾杯で会は始まり・・・
(なかなかいいフィノですね。そこそこの飲み応えがあり飲み飽きない…)

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ウエバス(左から紅鱈・鯔・鮪のカラスミ)
魚卵とワインは難しいんですが、
意外とシェリー酒より、このフィノは生臭みが気になりませんでしたね…

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モハマ(鮪のジャーキー)
メニューには無かったけど、おまけ?(嬉

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パレタ・デ・イベリコ(前足の生ハム)
パレタでも十分美味しいです。切り方も流石!

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マンチェゴ(ラ・マンチャの羊のチーズ)
上には可愛くメンブリージョが…!

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ボケロン(ヒシコ鰯の酢漬け)
バルの定番ですね…

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とても不思議なモンティージャのペール・クリーム…
シェリー酒のどのペール・クリームとも違います…


この商品に関してはマリアさんに色々聞いた/聞いてもらったけど、
正直、マリアさんは醸造・製造・歴史の知識は薄いと見え、
意味不明の事を言っていたので、鵜呑みにするのは危険な匂いが…

ミステラを知らないAさんもどうかと思うけど、
ミステラが砂糖水というマリアさんの説明は解せない…
醸造学的にもD.O.的にもそんな製法が許されているとは思えないし…

と、Aさんは相変わらず醸造関係は弱いですねぇ…
プロを謳うならもっと勉強してほしいですね…
そもそもが分かっていないと質問も答えも可笑しくなる悪い例ですね…

言葉が出来る人って、それだけで優位だから勉強しないんでしょうか?…
僕は逆に言葉が不十分だから、リスク回避も含め、あらゆる角度から勉強しますけどね…

それからマリアさんに御社ではペール・クリームいつから造っている?の質問に
創業(20世紀初頭)以来みたいな話をしていたが、
モンティージャ界自体にペール・クリームが出てきたのは最近なはず…
ヘレスだって1970年代以降なんでね…可笑しい話です…

ヘレスの過去の担当者でも自社の酒でさえ詳しくないのは珍しくなく、
以前なんかは、僕の質問の意味が分からないからと、
担当者と一緒にエノロジストの所に行って、
彼自身がその場でエノロジストと僕から勉強してた…
なんてこともあったですから…ね(苦笑

ただ、このペール・クリーム、一商品としては美味しく、
食事にも合わせやすいので売りやすいとは思いました。


一方、製造法が不明確な事や、シェリー酒のペール・クリームとの違いが明確でないから、
輸入元や販売元が、その意味においては売りづらいのではと思いましたね…

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ハマグリのカバ蒸し
ハマグリの食感含めイイ感じです!フィノに最高!

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ここでまた不思議なドライ・オロロソ登場!
トップの香りはまさにPX,味はやや甘く、後味はスッキリ。
しかもオロロソなのに16%…


ま、他社のモンティージャのオロロソは最初だけ強化して
クリアデラからは強化しないことが多いけど、
この商品は最初からもしないんでしょうね。
ま、醸造学的にも強化せずとも
フロールを初めから生えさせない方法は幾つかありますしね。

アルベアール社の18世紀創業に対し、
クルス・コンデ社は20世紀初頭の創業ですから
醸造の考え方も市場に対する考え方も違うんでしょうかね…

SSJのNさん曰く漬けのイクラ丼に合いそう!と、
確かに…(笑

ま、飲み易くイイ商品だと思いますよ。
色んな意味でバランスも良く…ただ熟成感はあまり感じられませんが…
値段があえば、広く売れそうなアイテム…
というか家向きだなぁ(笑


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ホワイト・アスパラとズッキーニのサラダ
これは旨い!真似しよう!

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モルシージャのトルティージャ
アイディアはいいと思うんですが、ちょっと塩っぱかった…
お米を芋の代わりに入れたらいいかもしれませんね。

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ポルチーニのクロケタス
これはブルーチーズにも似たポルチーニの香りがイイ感じでした。

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子豚の丸焼き!
皆大興奮でしたが、僕はなんと今月二回目…(笑

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子豚はカッティングされ、各々に…
これも、いささか残念なのは、いい意味で言えばスペイン的なんですが、
日本人には塩がややキツ過ぎる…(汗;
美味しかったですが、食べきれませんでした…
というか、本物のスペインを思い出しました!

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このPXは秀逸ですね!
香りもさることながら、飲み口も後味も素晴らしい…

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モンティージャのモスカテルは多くは見かけませんがイイですね。
紅茶の香りはやや弱めだけど、かえって飲み易いかも…

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メレンゲを使ったアイス?は
この閉めのタイミングには最高にマッチしてました。
PXともMEともバッチリ合います!

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オルーホは色んな意味で中庸かな…
ちょっとニューポット感があるので、
冷凍庫温度サーヴィスがイイかもですね。

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イエルバもまぁまぁ…ベースが丸いのか、
今一つキレやコクや苦味が足りないですね。
バーでは受けづらいけどレストランにはいいと思います。
これも冷凍庫温度サーヴィスがイイかな。

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アンダルシア産というパチャラン、悪くはないですね。
アニスのバランスがイイですね。

アンダルシアならギンダスでは?と聞いたら、
ギンダスも作っているそうです。

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クルスコンデ社のマリアさんと妻と三人で。

若く綺麗な方でしたが、
英語が出来るから来日?なのかなぁと思ってしまいました…、

現場職人系でもベテラン営業でもないので質問慣れしておらず、
お世辞にも詳しい方ではなかったのが残念…

ま、またモンティージャに行けってことですかね…

それにしてもまぁ、よく飲んだ、よく食べた…

帰りにはハーフボトル+@の御土産まで頂きました。

わざわざ来日のクルスコンデ社のマリアさん
企画案内して頂いたイムコさん
ありがとうございました!


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後日談

後日、輸入元の方から今回の不可解なペール・クリームに関する
訂正と解説があり、

やはり、Mさんの説明も、Aさんの訳も間違っており、
Mさんが適当な事を言ってしまったとの事…(困;

結局はミステラでもなくMCRでした(納得
だと思ったけどね…(笑