$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-ron

スペイン・カナリア諸島
【アレウーカス】
AREHUCAS
ラム

スペイン領の島でアフリカ沖に
カナリア諸島というのがあります。

1277年以降、教皇認定でスペイン領になったカナリア諸島は
その後、ポルトガルとの領有権で、その後何百年ももめますが、
1404年以降、スペインが積極的に進出します。

この頃、マルヴァジア種などの葡萄栽培も始まりますが、
その温暖な気候から砂糖黍栽培が盛んになり、
15世紀末期にはスペインにとって
既に重要な砂糖生産地になりました。

この頃、アンダルシア一帯は既に
大きな砂糖黍栽培地域となっていましたが、
レコンキスタ中でもあり、
肝心のグラナダ周辺の栽培地域はイスラム教徒のものでした。

こうして一大砂糖黍生産地域となったカナリア諸島ですが、
原住民であったグアンチェ族は奴隷とされてしまいました。

カナリア諸島のラス・ソカス種の砂糖黍や
その製糖技術は、その頃から評価が高く、

当時のタベルナエモンタンヌ(1515-1590)によれば
「カナリア諸島の上等な白砂糖は
適度にとれば血を清め、身体を強くする。
…シナモン入りの砂糖ワインは老人の強壮剤となり、
…水と共に取れば熱覚ましに
…ビールと共に取るのが良い」と書き残し」

と記されています。

他にもカナリア産の砂糖黍はコロンブスが新大陸に伝えた他、
その後のカリブ周辺の島々で製糖が始まった時、
カナリア諸島の技術者は次々にスカウトされていきました。

その後、カリブ海やブラジルでの砂糖黍栽培が発達すると、
次第に競争から外れカナリア諸島自体は
ワイン生産地へと変化していきました。

19世紀後半になって世の中が一変した
1884年
カナリア諸島のグラン・カナリア島で
ラムの蒸留所を構えてたのが
【アレウーカス社】
でした。

・カルタ・ブランカ Carta Blanca
ホワイト・ラム
・カルタ・オロ Carta Oro
ゴールド・ラム
・アレウーカス7年 Arehucas 7
7年熟成ラム
・レセルバ・エスペシアル12年 Reserva Especial 12
12年熟成ラム
・ロン・ミエル・グアンチェ Ron Miel Guanche
蜂蜜入りラム
・ロン・カラメロ Ron Caramelo
カラメル味のラム
・カピタン・キッド Capitan Kidd
30年熟成



<上記太字のラムは五反田Sherry Museumで飲めます!>

今年2014年はアレウーカス社130周年

ron