シェリーは、スペインのワインですので
ワイワイ楽しみたいものですが、
シェリーを理解できるように勉強したいとなると、
立ちはだかるのが「醸造学」、

その中でも難しいのは「フロール」と呼ばれる
【仮性産膜性酵母】
の存在です。


シェリーそのものの本は未だ少ないですが、このフロールに関しては
醸造学系、酵母研究系の文献で学ぶことが出来ます。
もちろん、これらの本を読む為に必要な基礎勉強は別に必要ですが・・・

以下に何冊かご紹介したいと思います。


$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-flordevino
"Studies on The Sherry Flor by J.C.M. Fornachon"
1953 ☆☆☆☆☆
60年代までは強化ワインの生産者として有名だった
オーストラリアでのシェリー・フロールの研究書。
細かい実験データが興味深い!


$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-酵母の増殖と利用
酵母の増殖と利用/蓑田 泰治
「酵母の増殖と利用」:1985 ☆☆☆
この中の13章「ワインにおける酵母産膜の機作」には、
フロールに関する特徴や変化が述べられています。


$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-flordevino
カビと酵母―生活の中の微生物/小崎 道雄
「カビと酵母」:1998 ☆☆☆
この本の「産膜酵母がつくるブドウ酒、シェリー」に、
その概要と特徴が述べられています。


$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-熟成の事典
食品と熟成/光琳選書
「食品の熟成」:1984 ☆☆☆☆☆
この中の第三章ワインの中にはシェリーやフロールの紹介の他、
ワインの熟成に関しての興味深い記述が沢山載っています。

他にも、
第一章:清酒、第二章:ビール、第四章:ウイスキー、
第五章:ブランデー、第六章:ラムなどシェリーを広く理解する為の章や、
第Ⅴ編の第一章:バター、第二章:チーズや
第Ⅵ編の第一章:畜肉、なども面白いです。

sherry museum
INVESTIGATIONS OF THE FLOR SHERRY PROCESS by William V.Cruess
☆☆☆☆