夏子の酒DVD BOX/和久井映見,石黒賢,萩原聖人

¥20,790
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<1994年>

・英仏海峡トンネル開通
・向井千秋さん宇宙へ
・ジュリアナ東京閉店…
・恵比寿ガーデンプレイス開店
・SONYプレイ・ステーション発売
・ドラマ:夏子の酒
・開運なんでも鑑定団放送開始

バブル崩壊で誰もが先を思い悩む…
そんな年…

日経新聞?のとある記事に目が止まりました。

「フランスの総人口に対する
ソムリエの割合を1とすると、日本の割合は20倍である。
ワイン大国である日本にこれほどソムリエが必要なのか?…」


米国がクリントンが大統領に就任した1993年、
当時ヴァンテアンで働いていた僕は、
シェフの助けもあって、なんとか調理師免許を取得し

高校からの憧れの一つで、
親父の夢でもあったアメリカ移住計画の為の一歩で、
偶然声をかけて頂いたマウイ島のラハイナでの仕事に向かうものの、
結局、就労ビザを取ることが出来ず断念…約半年の滞在から帰国。

渡航以前の職務経験と興味を生かし
銀座のフレンチ「アルペジオ」でコミ・ド・ランとしてあくせく働きながら、
$Sherry Museum館長[中瀬航也]のオフィシャル・ブログ-sakagura
知人の紹介でもぐりこんだ有楽町西武*地下「酒蔵」**の奥のワイン・バーで
掛け持ちをしながら、ワインの勉強に明け暮れていた頃でした。
*(1984-2010)**(1987-1994)

ワインを勉強しソムリエを目指しつつ、
あの記事の内容に将来をやや悲観していた自分は、
「酒蔵」のワイン・バーで、毎日代わる6種類のワインをグラス注ぎながら、

店内で「久保田の万寿」を買うのに朝から並ぶ人々や、
当時、ピーター・メイル著「南仏プロヴァンスの12カ月」で
急に話題になった「パスティス」、
今では貴重となっ70年代の「オフィシャルのロングモーン」、
まだ話題にもならず手に入りやすかった「サシカイヤ」、
出店していたチェスコの長期熟成の「パルメジャーノ」、
そして漫画レモンハートで見た「どなん」を眺めながら
将来をどうするか考えていました。

一方、かけ持ちの「アルペジオ」***では、
シルバーやスフレのプチパンを
来る日も来る日もピカールで磨きながら、
このままではイケナイ…と考えていました。
***2011年2月閉店。

そんなある日、アルペジオにアルバイトで入ってきた人に
三田「シュバリエ」の話を聞くのです…

中島みゆき「空と君のあいだに」が流行り、
「同情するなら金をくれ…」が流行語大賞になっていましたね…