寒くて…歴史小説ばかり読む。
いつもは図書館貸本ですが…新刊でも
読むかと…
最新、直木賞作品。
今回の直木賞は歴史小説二本が同時入賞で
したが、その片割れ。。
著者は知りませんでしたが…なんか
ミステリー推理小説作家で初の歴史小説
挑戦とか…。
黒牢城とは有岡城で。。謀反人・荒木村重と
牢屋に入ってる黒田官兵衛、
その二人の推理が歴史を動かすとか、、
なんか…面白そうかと思い、購入。。
構成は4つの中編とイントロとエンディングが
あり…以下、ほとんどネタバレなしです。。
実は…はじめは…かなり失望してしまい、
なんか…すごい大きな謎を解くのかと
思いきや…有岡城で殺人事件があり、、
その謎を解く、、、
なんか、、超小さな謎~~~~、、
牢屋に幽閉されてる官兵衛が
いわゆる安楽椅子探偵役で…え、そういう
流れなのか~~、、しもうた~~~~、、
と思いましたが、、さにあらず。
実は、、自分は推理小説が超苦手でして、
例えば殺人事件あったとして…ご遺族には
恐縮ですが、、
犯人不明とかでも、所詮、部外者すから
話し長くなると飽きてもうて、、もう誰が
犯人でもいいんじゃね、、
と、思えてしまって。。
黒牢城はその手の、正統派ミステリーかと
一瞬、思いきや、しかして、さにあらず、、
中編4つなんですが、、
これが見事に連動してて…
有岡城の絶望的な籠城戦、約1年間の
春夏秋冬にひとつずつ謎の事件が起きる、
で、なんて言うか籠城戦の絶望的な雰囲気や
人の気持ちの移ろいとかが、、事件に
リンクしてて、、
見事な歴史小説として織りなされてる~~です
お見事~~~~、、座布団十枚か、、
あと、ふと思ったのは、いまの日本は
こういう、ドンドン状況悪くなってく背景の
お話しが似合ってるのかも。。
今の日本で…新しい日本の夜明けぜよ~~
とか能天気に叫ぶ小説読まされても
やっぱりね、、なんか、白けるし、、
で、最も絶望的な状況の官兵衛が最も
キレキレつうのが…フィクションの極み、
ホント、超絶的に上手いです。。
いろいろ書評も読みましたが、作り込み
しすぎという評価もありました。。
ある種、それも分かるけど、そんだけ上手い
ということですかね、、感服~~~~、、
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