私は、お菓子の魔女

あ、おかしな魔女ではないから!


ま、まぁ

周りからは、変わっているーだとか

変人ーだとか言われるけど

別に、皆とは使う魔法が違うだけで大差ない

フッツーの魔女


魔女にだって、魔法にだって種類はあるし

使える魔法は、様々よ


私は、魔女の中でもレアなの

すごいでしょ?

え?攻撃できない?

必要ない?


いいえ

私は、人を笑顔にするのが魔法のありかただと思うの

だから、満足


え?納得できないって?


そうね、昔話をしましょうか


昔々

ある村に、女の子が生まれました。

女の子の名前は、スウェラ

とても明るく元気な子でした。


しかし、スウェラは皆とは少し違いました。

彼女は、お菓子の魔法しか使うことができなかったのです。


それを見た、周りの子供たちはスウェラを笑いものにし

役立たず!などと罵りました。


スウェラは、深く傷つき

だんだんと、家から出なくなりました。


いつしか年は過ぎ

スウェラも大きくなりました。


大きくなっても、使える魔法は一つだけ

いくら頑張っても、他の魔法は覚えられませんでした。

スウェラは、悔しくなんども涙を流しました。


しかし、スウェラは、魔法なくても生きることが出来ると

強く思い、家事を進んで行い

今では、一通りのことが出来るようになりました。


ある日のこと

スウェラは、禁断の魔法の本を見つけました。

その魔法は、絶対的な強さを得ることの出来る魔法でした。


スウェラは、興味が湧いたのですが

やっても無駄だと思いやりませんでした。


それは、突然起こりました。

元々、仲の悪かった大きな国同士が戦争をはじめました。

この村からも、多くの魔女や魔法使いも戦争にいきました。


でも、スウェラは行きませんでした。

役に立たないからです。


だんだんと戦争は大きくなり、世界を巻き込み始めました。

村の人々は、飢えに苦しみましたが、

あの役に立たないと言っていた

スウェラの魔法で飢えをしのいでいました。


スウェラは、喜びましたが

戦争は大きくなるばかり、この村の若者はみな連れて行かれました。

残っているのは、役に立たない子供や老人、スウェラなどの

力を持たない者達ばかりでした。

スウェラは、考えました、早く平和になるようにはどうすればいいのか


あの禁断の魔法が頭をよぎります


スウェラは、一人

魔道書を開き、覚悟を決めました。

たとえ成功しなくても

世界に平和が訪れることを、人々が幸せになることを


そして、光が降り注ぎました。

それはやがて、お菓子に姿を変えていきます。

そのお菓子に触れた

戦争を行っていた人々は、どこか幸せな気分になり

敵なのに、笑いあいました。


そう、スウェラの魔法は成功しました。

彼女の命と引き換えに

皆が笑いあう隅でひっそりと光になって消えたのでした。


世界が平和になった今

隠れた英雄である彼女のことは

忘れていきました。

しかし、彼女の村では毎年

彼女に感謝をささげているようです。


何も役に立たない魔法なんてこの世にはないでしょう

きっと必要とするときが訪れますね

きっと


ね?

素敵でしょ?


あなたも自信もってね?