言い知れぬ不完全燃焼感の原因がどこにあるのか
少しずつではあるが分かってきた。
憶測の域を出ない話ではあっても、その場に居た人間には
腑に落ちるところがいくつもある。
しかし、それを追求して一番苦しむのは、何の落ち度もない「彼」だけだ。
誰よりも一番自己管理をし、誰よりも一番周囲に気を遣い、誰よりも完璧な
状態を見せたかった彼が、誰よりも一番悔しい思いをしたのだろう。
チームプレイとはそういうものだ。
誰かひとりでも集中力を欠いたら、どんな練習も準備も水の泡に
なることがある。
最善を尽くした結果なら仕方が無いが、メンバーのひとりにどこかに
驕りのようなものがあって、最初から逸脱した行動をとったのなら
それは許し難いことだ。
根底に如何なる理由があろうとも、チームプレイならば。
ただ・・・とにかく私が悲しいのは、昔からずっと彼がしがらみの中に
生きていることだ。
知名度が上がれば上がるほど背負うものが増え、手放さざるを
得なかったものが沢山あったと聞く。心から愛した女性も、同士も。
そういう長年の綻びの積み重ねが露呈したように思えて辛い。
けれど、過ぎたことは忘れようと思う。彼は必ずリベンジをする筈だから。
そのチャンスが芽生えただろうことを、楽しみに待つことにしよう。
そして・・・いつか彼が良い形で全てのしがらみから解放されることを願う。