もっと時間がかかるだろうと予想していたのだが、科目の登録がなんやかんやで午前中で終わったので、午後からは英語の勉強に充てることにした。

勉強と言っても、自分の部屋では集中してできないので、いつもの川沿いのベンチである。

ちょうど木陰になっており、川からの風も心地良い勉強するにはうってつけの場所だ。

いつもなら独占状態なのだが、今日は先客がいた。

初老の男性と犬である。

男性は荷物をベンチの上に置いて犬と川岸で遊んでいたのだが、景色が素晴らしいこともあって旅行会社か何かのCMを見ている気分になった。

ちなみに景色はこんな感じである↓

猫の皿~二号店~

川なのにヨットハーバー・・・。

正直最初は湖かと思ったのだが、ホストマザーに聞くところによると川で間違いないらしい。

ちなみにこの川、スワンリバーという。

名前の由来を察するのは簡単であるが、実際に集っているのは白鳥ではなく黒鳥である。

黒鳥は英語ではBlack Swan。

辞書で調べてみると黒鳥のほかに、非常に珍しいもの、という意味も出てきた。

今日はたまたま見つけることができた。

$猫の皿~二号店~

なるほど、姿は白鳥である。

しかし黒い。

白鳥の中に一匹だけ黒鳥がいた場合はどういった扱いを受けるのだろう。

いじめられたりしないのだろうか。






さて、つい先ほど外大からメールが来た。

どうやらUWAが私を現地奨学金の受給候補生として推薦してくれたようで、受給できる可能性が高いそうだ。

推薦していただけるのは素直にうれしいし、UWAの期待を裏切らないように頑張ろう。

しかしながら外大の支給額が奨学金分の$50,000減るらしい。

外大とUWAで折半の形をとるようだ。

毎年すべての提携校から奨学金をいただけるわけではないため、他の交換留学生との平等性を保つための措置だそうだ。

外大丸儲けじゃね?

今日はEnrollment Dayだった。

朝の8時半から12時までの間に行けばよいということになっていたが、どうやら追加のユニットをとる場合の受付時間だったらしく、私にはあまり関係がなかったようで、睡眠時間を削ってまで早起きをして損をした気分になった。

とは言え、これからは自転車通学になるため、もはや一時間前に家を出る必要もないのである。

自転車に乗るだけで世界が一気に小さくなる。

途中でヘルメットと鍵を購入しても約20分ほどで大学に到着した。

科目の登録には大学中を回らなければならないと聞いており、大学の敷地が半端なく広いので正直少し戸惑うだろうと予想していたのだが意外なほどスムーズに登録を行うことができた。

それと言うのも、スタッフの方々の対応の良さと、次にどこへ行けばいいのかが矢印で角を曲がるごとに示されていたからである。

スタッフの方々は非常にフレンドリーだった。

例えるなら、朝であるにもかかわらず、日本で言うところの水商売の方並みのテンションである。

それぞれの教室やパソコン室にいる大学のスタッフの方の説明は簡潔で非常に分かりやく、所々で場所の案内をしているおそらく生徒会のメンバーもどこかでテレビカメラが回っているのではないかと思うほど完ぺきな笑顔で案内していた。

しかしながら、少しばかり問題もある。

ユニット登録のルールが交換留学生は少し違うようで、担当のスタッフの方に聞いても、よくわからないけどたぶんできてると思うよ、といった曖昧な返事しか返ってこなかった。

もしかすると二学期分が全く登録できていないかもしれない。

正直かなり不安である。

日本への強制送還と奨学金の返還だけは全力で阻止しなければ。

やはり一年という時間は人を取り巻く環境を大きく変えるに足るものらしい。


私はあまりこまめに連絡を取る質ではないのだが、昨夜アメリカの大学で一緒のクラスだったタイ人の友人と久しぶりにフェイスブックで連絡を取り、当時のクラスメイト達の近況を聞かされて驚いた。


ある者はドバイで仕事を始め、またある者はアメリカで仕事を見つけアメリカ人と結婚し、唯一私より年下だった者は当時のライティング担当だった教授の息子と婚約しているそうだ。


タイ人の友人も、何か政府関係の仕事に就いたらしく、韓国人の教育係だとか、明日は会議の通訳だとか言っていた。


正直焦る。


自分が日本で三回生として過ごしていた一年で、彼らは自分の人生をきちんと歩き始めている。


何か不思議な感覚である。


毎日教室で一緒に授業を受けて、同じように勉強に頭を悩ませていた友人たちが急に大人になったのだ。


とくにタイ人の友人とは仲が良かった。


何か置いて行かれたような感覚を覚えた。


この一年で彼らと肩を並べられるようにならなければ。