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特定非営利活動法人C.O.N

地域猫活動、公営住宅とペット、ペット防災、多頭飼育崩壊、高齢者とペット問題など、人と猫にまつわる様々な社会課題に取り組んでいます。高齢者とペットの安心プロジェクトは5年目になりました!人と動物が共に生きる、ワンウェルフェアの実現を目指しています。


重い持病がある高齢の飼い主さん

リキのお世話が

ますます大変になってきました。




もう、手放すしかないかも、、、

そんな言葉が出たようです。




あんなに大切だったのに、

とても意外な言葉でしたが、




そう考えても仕方ないほど

高齢者さんの病状は

良くないみたいです。




現状の週イチの

訪問支援だけでは

何ともなりません。




ケアマネさんから、

相談にのってあげてほしいと連絡が入り、

お散歩支援のボラさんと一緒に

訪問しました。






ついこの間、

あんなに嬉しそうに

お散歩に行ったのに、




リキは

振り向くことなく

寝たまんまです。
















長年の地域猫活動や

高齢者とペット問題で

充実した取り組みを行っている

町会の事務局長さんと

取材を兼ねた打ち合わせ。




尼崎市で野良猫問題が

こんなに解決できている地域も

あるんですね。



びっくりしました。





「うちの地域ではもうすぐ

野良猫はいなくなると思います」

とのこと。



野良猫を不妊手術するだけでは

こうはなりません。

いまさらですが、

いかに『地域ぐるみ』が

大切かということですね。








2時間も福祉の現場の方に

色々お話しを聞かせていただき、

とても貴重な時間になりました。




福祉の現場で起こった

ペットのお困り事例について

共有しただけで、

未然防止のヒントが

発見できました。




多頭飼育崩壊も

高齢者とペット問題も

何より

未然防止が重要です。








話を聞き終わって、

この方面からのアプローチも

必要ですね

と私が言うと、




そうなんです、

私もそう思っていました、

と福祉の方からすぐさま

答えが返ってきました。




ありがたいというか

さすがというか。




なんとかしたいと思う気持ちが

人の福祉と

どうぶつの福祉を

つないでくれています。












このアパートの一室に、

子猫はどうやって

取り残されたんだろう。





子猫の声に反応し、

母猫が、

外で鳴いています。




一階のベランダに

猫が吐き戻したような

フードのかたまりがあったので、

普通に猫が吐いた後と思ったけど、

子猫のために餌を運んできたけど、

ここから先、

中には入れなくなったみたい。








3日前、

部屋の中で子猫を発見して、

ドアも窓もどこもかも

締め切ったと聞きました。




それにしても、

この小ささで

3日も飲まず食わず・・・




生きてて良かった。





子猫はふみふみさんで

保護してもらえることになりました。

ひと安心でしたが、

お母さん猫に

大丈夫だよと伝えられないのが

心残りです。








お母さん猫は、

後日不妊手術を。



アパートの管理会社の方は、

アパートの庭で産まれた子猫を

何度も保健所に連れて行ってたんです

と言いました。




不妊手術をしてくれて

子猫が産まれなくなったら

めちゃくちゃ助かります。

費用は出します。




と言うので、

助成金があるので、

お金はかからないですよと

説明しました。




助成金制度ができて16年

経ちますが、

一番肝心な周知がまだまだです。













学生さんが

空港の『保護ねこ譲渡会』に

参加されています。




お一人は

譲渡会の取材で、

お一人は、

猫さんの撮影です。





行き場のない猫たちは

社会に溢れていますが、




でも、

問題は猫ちゃんが可哀想・・・

ということではなく、





どうして

こんなに行き場のない猫たちが

たくさんいるのか?





そのことで、

誰が、

どんなふうに

どれくらい

困っているのか?




それって

解決できないことなのか?




解決するには、

何が必要なのか?




学生さんには、

そんなことを

感じとってもらえたらいいなぁ

と思っています。





(学生さん撮影の猫たち)































週イチの

買い物支援。




高齢者さんも

猫たちは

変わらず


元気です。







ふと、ここに訪問するようになって

どれくらい経つのかなぁと思い、




スマホの画像をたぐると

2020年8月

最初の頃の写真が

出てきました。







福祉の現場の方に

「猫を飼っている高齢者さんがいたら、

手術してるかどうかを確認してほしい」




そんなやり取りから、

多頭飼育っぽいという高齢者さん

につながりました。




経済的な理由で手術できず、

を想定しましたが、

違いました。





なぜ

不妊手術しなかったか?






最初に飼った猫が

不妊手術の数日後に

2匹とも苦しんで亡くなったから、

病院に連れて行ったけど助からなかった。

ということでした。




会って、

きちんと聞いてみないと

わかりません。




それぞれの現場には

同じようなことが

たくさんあります。





手術費用もそれぐらいなら

払えるとのこと。

高齢で痩せこけた子以外は

全頭手術をして、




それから3年。




その間、

高齢猫さん3匹が

亡くなりましたが、

高齢者さんも猫も、

のんびりと暮らしています。




この穏やかな日々が

できるだけ長く続くようにと

願いながら、




ねこつながりで、

優しい町づくりができるような

気がしています。











伊丹空港『保護ねこ譲渡会』

&保護犬譲渡相談会


2023年6月4日13時〜15時

大阪空港北ターミナル4階 星の間


伊丹市で猫の保護と譲渡を主として活動しているボランティアグループ「teamねこのて」による保護猫譲渡会を開催いたします。

あわせて「ペットアダプションセンター宝塚」による保護犬譲渡相談会を行います。





●保護猫譲渡会(譲渡対象の子猫、成猫あわせて20匹程度が参加予定)

※当日の猫の受け渡しは一切行いません。

譲渡を希望する際は、お申込み頂いた後、担当の保護猫団体とのお見合い、ご自宅まで猫のお届け、トライアルを経て正式譲渡となります。


●保護犬譲渡相談会(行政や保護団体で保護されてる保護犬を写真でご紹介)

※当日、保護犬の生体は参加しません。写真でのご紹介のみとなります。


●預かりボランティア登録・相談窓口

保護猫たちに里親さんが見つかるまで、ご自宅でお預かりいただける方を募集しています。

※諸条件がございますので、まずはご相談ください





5月19日、

今日、高齢者さんは

施設にいきます。




ここから車で2時間はかかりそうな

とても遠いところですが、

チビといっしょに

入れるそうです。




わたしは、チビを無事に

キャリーケースに入れるために

11時に到着しましたが、

出発の時間が大幅に遅れるらしく、




約5時間、玄関先で

高齢者さんとお話をしながら

過ごすことになりました。







高齢者さんが編んだ

きれいな膝掛けを見せてもらったり、

昔のアルバムを

見せてもらったり、




お宮参りの写真

家族写真

修学旅行の写真

入社した時の写真

ウェディングドレスの写真など

高齢者さんの人生が

つまっていました。



玄関の傘立てには、

色違いのレースの日傘。

とてもおしゃれな方なんだと

わかります。



高齢者さんは、

アルバムの写真を

一枚一枚

説明してくれて、




私の人生も長くてあと5年、

チビと二人静かに暮らせたら・・

と言いました。




高齢者とペットの現場では、

多頭飼育崩壊とは

まるで違う景色が見えてきます。








もともと、チビは河原にいた猫です。

高齢者さんは

チビが子猫の時から

10年間エサやりを続け、

4年前の引越しの時に保護して

いっしょに

ここにきたそうです。







出発の時間が近づき、

キャリーケースには絶対入らない

と聞いていたチビでしたが、

あっさりと

ネットをかけさせてくれました。




とても不安な表情とは裏腹に、

チビは、

高齢者さんといっしょに

施設に行くと、

覚悟を決めているようでした。




施設のお迎えの車がきて、

高齢者さんは、

たくさんの洋服や家具や生活用品や

ほとんどの荷物を残し、

チビとふたり行きました。




私たちに

バイバイと手を振って、

チビとふたり、

行きました。




人生の最後に

チビだけを

選んで。







庭にやってくる猫さんの

不妊手術をしたいのですが、

どうしたら良いですか?



そんな

高齢者さんからの

相談が増えています。




尼崎市には

野良猫の不妊手術の助成金が

たっぷりあります。




不妊手術の費用だけでなく、

ワクチン、ノミ駆除、コンベニアなどの

費用も助成され、



加えて、

オペの前日、当日の

動物病院での預かり費用も

助成対象になっていて、

猫にも、ボランティアにも、

とても優しい制度になっています。




こんなに恵まれた制度ですが、

知らない方も

まだまだいるみたいです。




昔はノラ猫の手術もやってたんやけど、

最近、腰痛もひどくて

捕獲して病院に運ぶなんて

とてもじゃないけど、

もう無理なんよ・・・

という相談も続きました。




尼崎市に野良猫の不妊手術の

助成金ができて17年。

長年の猫ボラさんたちも

高齢化しています。







今日は、そんな一人暮らしの

高齢者さんのお宅へ行きました。




縁側の下で子育て中のお母さん猫と

子猫が6匹。

うち1頭の子猫が昨日

亡くなっていたそうです。

小さな亡骸がきれいな布に丁寧に包まれて

ティッシュの箱に入っていました。




ひとまず、お母さんから離れてしまった

一番小さな子猫を保護しました。




残る子猫をどうするか決めて、

お母さん猫の不妊手術の段取りをします。

周辺には未手術の猫も多数いるらしく、

範囲を広げて一斉捕獲になるかもです。




子猫は、民間シェルターの

ふみふみさんが

引き受けてくれました。







全国で処分数が減ったとはいえ、

行き場のない犬や猫たちは、

たくさんいます。



高齢者さんも

地域の方も

福祉の現場の方も

そして、

私たちボランティアも、



行き場のない

犬猫たちのことで

困っています。










 

松本市長に

お目にかかる機会を

いただきました。




当法人からは、

高齢者とペット問題の

現状と課題について

お話ししました。




松本市長は積極的にSNSを活用されています。

その情報発信は、私たちが市の動きや政策を

知るきっかけになっていて、

へー尼崎市って、そんなことやってるんだ

という感じで、市政が身近な存在になっている

気がします。




松本市長からは、

高齢者とペット問題について

有意義なご意見やご助言を

いただきました。




課題解決に向けて、

私たちも一層、

取り組みを進めていきたいと

思います。



ありがとうございました。